Gather Magazine

    Gather(ギャザー)導入事例インタビュー:株式会社SODAさま

    みなさん、こんにちは!

    Gatherマガジンの杉山です。

    長きにわたって猛威を振るった新型コロナウイルスによるリモート環境下も、ある程度一段落を終え、通常通りのオフィス出社と、在宅によるハイブリッドな働きかたが主流となりつつある昨今ですが、改めてコミュニケーションの頻度を高く保つことが円滑な意思疎通にとって重要である。という声を耳にする機会が多くなりました。

    実際のリアルオフィスでのコミュニケーションはさておき、リモート下で高い頻度でコミュニケーションをとるためには、従来のビデオチャットツールではなく、バーチャルオフィスツールを活用したいという相談をよくいただきますが、まだまだ実際にどのように利用しているのかといった事例が少ない現状があります。

    そこで、今回は株式会社SODAのGatherの導入、および普段の利用方法をお伺いし、今後Gatherを利用する際の参考にしていただけたらと思います。

    ※また、弊社では、累計110社のメタバース支援を行った経験を元にGatherを活用した個別相談会を開催しています。ご興味ある方は、この機会にご相談いただければ幸いです。
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    それでは、どうぞお楽しみに!

    初めまして、スギヤマです。現在、私はギャザーの事業部の責任者を務めております。日本市場におけるギャザーサービスの推進や活用サポートを行っております。

    現状、Gatherの国内での認知は徐々に広がってはいますが、導入したものの活用が進まない、もしくは今後どう活用していったら良いか悩んでいる企業も多くいらっしゃるのが実情です。

    そこで、我々はGatherを使用している企業様へインタビューを実施し、活用のコツや、実際の取り組みについての事例をご紹介しております。

    今回は、普段のご利用方法や今後の展望についてを中心にお話を伺えればと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

    よろしくお願いします!

    私は弊社の開発部門に所属しております、林と申します。

    私たちの開発部署では主にGatherを利用しており、また、積極的にこれを推進している部署でもあります。

    ですので、私からはGatherに関する濃い話ができると思います。どうぞよろしくお願いします。

    開発部門について簡単にお伺いさせてください!
    具体的にどのような活動を行っている部署なのでしょうか。

    参照元:SNKRDUNK公式

    弊社は、「スニーカーダンク」という、スニーカーやトレーディングカードを中心に取り扱うフリマサービスを開発・運営しています!

    私が所属する開発部署では、このプロダクトのソフトウェア開発を主な業務内容としています。私のポジションはVP of Engineeringであり、エンジニアリングマネージメントの領域で様々な改善に注力しています。

    具体的には、エンジニアの採用、エンジニア組織のデザインと開発、開発プロセスの最適化などが主な業務となります。

    特に、ソフトウェアのプロダクトを作るプロセスでは、エンジニアだけでなく、プロダクトマネージャーやデザイナーと協力しながら、どのようにプロダクトを作っていくか、そのプロセスの最適化にも主に注力しています。

    今回はGatherについて色々とお伺いしていきたいと思います!
    開発部署がメインで利用しているGatherの現状について教えていただけますでしょうか。

    具体的には、常時何名ぐらいで利用されているのか、どのような使い方をされているのかなどを簡単にお聞かせいただければと思います。

    はい、開発部署がGatherを一番活用しているのですが、エンジニアは35名おり、プロダクトマネージャーやデザイナーも含めて、プロダクト開発組織全体で約50名ほどがGatherを使用しています。

    さらに、開発のエンジニアは、カスタマーサポートや、物流ロジスティクスのメンバーも含めて、全体的に利用されています。

    私たちのフリマサービスは、商品を一度お預かりするという特徴があり、自社の倉庫も持っています。

    その倉庫で働いているメンバーも時折Gatherに参加しますし、ミーティングもここで行います。現時点でアクティブなのは5〜7名ほどですが、基本的には全社で利用しているツールとなっています。

    事前にお話を伺っておりますと、同じ部署間だけでなく、横断的な部署のコミュニケーションでもGatherを使用されているとのことでした。

    具体的には、CSの部署の方や、開発の方と、多様なコミュニケーションや打ち合わせを行う際のツールとして利用されている、というイメージでよろしいでしょうか。

    はい、おっしゃる通りです!

    CS部署や物流ロジスティクス、ロジのメンバーも含め、開発部署のエンジニアが開発した社内用の管理画面を使用して、日々の倉庫での業務オペレーションを行っています。

    その管理画面にどのような機能が必要であるか、また、どのような機能を実装するとオペレーションがより効率化するかについては、実際にそれを使用するCSやロジのメンバーとエンジニアが相談しながら決定しています。そのような部署を超えたミーティングは、基本的にギャザーの特定のスペースで行われることが多いです。

    社内的な利用がメインであるとは思いますが、社外的な利用や、社内のメンバーやクライアントとの打ち合わせでは、あまり使用していないのでしょうか。

    はい、基本的に、ZoomやGoogle Meetを主に使用しており、Gatherで他社の方をお迎えするのは、テストベンダーの方々ぐらいです。

    プロダクト開発を進める上で、品質管理あるいはリリース前のテストなどをサポートしてくださっているテストベンダーの会社の方や、スギヤマさんを含む一部の方々が、他社の方でGatherを使用しています。

    実際、ギャザー自体はいつごろからお使いになられましたか。

    タイミングとしては、コロナの緊急事態宣言が強まった時期で、リモートワークが増えました!
    その時にコミュニケーションハードルを懸念し、バーチャルオフィスツールを導入する話が出て、ギャザーを採用しました。導入時期はおおよそ2年前のように感じます。

    ありがとうございます!導入時の背景について詳しく伺わせてください。

    コロナ発生時のコミュニケーションの懸念といった点は先ほどお話しいただきましたが、ギャザーを導入する際、具体的にどのようなコミュニケーションの問題が存在したのか、また、多くのバーチャルオフィスコミュニケーションツールがある中で、ギャザーを選んだ決め手やきっかけは何だったのでしょうか。

    実際、明確に大きな課題が存在してバーチャルオフィスツールを導入しようとしたわけではなく、コミュニケーションのハードルが上がる可能性を予測して、先んじて何かしらのツールを導入し、慣れておく必要があると判断しました。

    大きな課題を解決するために急遽導入したわけではありません。コミュニケーションにおいては、リモートワークにおいて相手が現在席にいるのか分からない、どこで話しかけるべきか分からない、といった話しかける際のハードルが上がるという明確な課題が存在していました。

    林様にとって、部署内で誰に話しかけるべきか、誰がどこにいるのか把握することは、実際に大変でしたでしょうか?

    我々のお客様の中には、当初「連絡を取れば良いのではないか」といった意見をいただくこともありましたが、業務を進める上で「誰がどこにいるかわからない」という点は、やはりかなりのネックだったのでしょうか。

    実際に業務が進まないということはありませんでした。

    当然、コミュニケーションを取らなければならない事柄、確認をしなければ進められない事項に関しては、何とかして確認をする。つまり、業務をストップさせる要因となるコミュニケーションは特に問題とならなかったと言えます。

    課題としては、もっとカジュアルに話しかけることができる環境の構築でした。例えば、「事前に相談するほどでもないかな」と思ったり、「ちょっと自分で調べればいいか」と考えるような軽微な点において、オフィスにいれば気軽に質問できるシーンがリモートでは作りにくい、という問題がありました。

    それが、Gatherを導入することで、アバターが存在していることや、その場にいることが視覚的にわかることで、近づいて話しかけやすくなりました。カジュアルなコミュニケーションがしやすくなった点は確かに感じています。

    確かに、気軽なコミュニケーションが可能な部分は、このサービスの大きな強みですね。

    その点を重視していただいているのは非常にありがたいと感じます。さて、今回のお話としては、導入に至った際に何を期待されていたのかについてお聞きしたいです。

    当時、バーチャルオフィスによるコミュニケーションはまだ主流ではありませんでしたが、どのような使い方や、実現したいことを期待して導入されたのでしょうか。

    大きな目的としては、コミュニケーションハードルの低減が主でした。
    それ以上の具体的な期待は特にありませんでした。

    導入後、思っていた以上に多くの良い点が見えてきました。例えば、手軽に話しかけることができるようになったり、ミーティングがスムーズに始められるようになったりしました。

    また、どこかでミーティングが行われているのを知り、興味があるものであれば、簡単に顔を出すことができるようになりました。これらは導入前には予想していなかった利点で、期待以上のものでした。

    Gatherを導入し始めた当初、皆様の反応はいかがでしたか。

    2年前のことなので、詳細はあまり覚えていませんが、最初の反応としては、特にポジティブでもネガティブでもなく、「やってみるか」という感じだったと思います。

    一部の人々には、常時オンラインでいることに対して抵抗感があったようでした。オフィス環境では問題なかったのですが、リモート環境では、急に話しかけられることに対する抵抗感がある方もいらっしゃいました。

    最初の段階から皆さんがすんなりと使い始めたのでしょうか。
    それとも、現在50名、60名近くの方が利用されていますが、徐々に増えたのでしょうか。

    私はどれくらいのスピードで人数が増えていったかを正確には覚えていませんし、最初から把握していなかったのでわかりません。
    しかし、最初の頃からカスタマーサポートチームなどのメンバーとGather上で話すことはあった印象です。

    当時、バーチャルオフィスにはGather以外にも様々なサービスがありましたが、それらを検討されていたものがあったのでしょうか。

    それとも、最初からギャザーを選ばれていたのでしょうか。どのように決定されたのでしょうか。

    確かに、”使ってみる”という選択肢は他にもありました。

    様々なデザインのバーチャルオフィスツールを試してみた記憶があります。使ってみたうえで、操作感やデザイン性などでGatherが定着しやすそうだと感じ、選ばれたと記憶しています。

    デザイン性において、2Dのドットデザイン、例えばポケモンやゼルダの伝説のようなビジュアルが非常に特徴的という声を多くいただきます。

    利用が定着するにあたって、このようなデザインであることがどう重要だったのか、または、このデザインが良いと感じたポイントなど、具体的にどういった面があったのかを今、振り返ってみて考えるところはありますでしょうか。

    ドットデザインであることは、特に重要ではなかったかもしれません。

    単純に、何か他のサービスと少し違うものとして捉えていました。
    それよりも、ワールドやマス目が明確であり、自分がどこにいるのか、どのスペースに存在しているのかが分かりやすかった点が良かったと思います。

    また、移動して誰と話すかということも、他のツールに比べてアクセスしやすかったですね。他のツールでは、自分が現在どこにいて、近くに誰がいて、誰が声を聞いているのかが、少しわかりにくかった印象を受けました。

    確かに、キャラクターの存在によって、誰が近くにいるのか、どの程度の距離で声が通っているのかが直感的にわかりやすかったですね。

    実際の導入にあたっては、多くの企業が重視するポイントではありますが、当時、利用開始に際してルールや特定の使用方法に関する取り決めはありましたでしょうか。

    ルールについてですが、特に明確なものは設けておらず、形式ばったものではありませんでした。例えば、自分がカレンダーに記載されていないミーティングであっても、そのミーティングが行われていることがわかり、興味があれば参加しても良いという程度の柔軟なポリシーはありました。

    また、「全社員が使用しましょう」という方針と、「勤務中はできる限りギャザーにログインして、話しかけやすい状態を保ちましょう」というポイントをみんなが把握し、実践していたように感じます。

    実際、操作方法についてよくわからない、または使いこなせないと感じていた社員の方はいらっしゃいましたか?

    実際、カスタマーサポート(CS)や路地のチームで使い方についての相談があったかもしれませんが、私自身への直接の相談はなかったです。

    私の部署はソフトウェアエンジニアが多く、ITリテラシーが高いため、皆すぐにギャザーを使いこなしていました。

    もちろん、Gather上のオブジェクトツールなどをうまく使いこなしているわけではありません。

    私たちが普段使っているスペースは、ご覧の通り、かなりシンプルなものになっています。そのため、Gatherの様々な面白い機能を全て使いこなせてはいない現状です。

    主な利用方法としては、私たちの部署は、開発でソフトウェアエンジニアが集まっている部署なので、部署特有の活動としては、「モブプロ」や「ペアプロ」があります。これは、数人が集まって一緒にプログラミングをし、進めていく開発手法やスタイルを指します。

    私たちの会社は、各チームが定期的にそれを行っていて、それを行う際には、同じ場所に集まって、「ドライバー」と呼ばれる人が自分の画面を共有し、その人がコードを入力します。他の人は、「ここはこう書いた方が良いのでは?」とアドバイスします。

    共同作業ですとか、それこそ、教育みたいな点では、かなり使えるという印象でしょうか。

    Gatherを使用する際、共同作業やペアプロ・モブプロのようなプロセスにおいては、画面共有の機能が非常に役立っています。

    計画的に実施されるものもあれば、偶発的に生まれるものもあり、その場で容易に集まれる点は大きな利点と感じています。当初、Google MeetやSlackのハドル機能も併用していましたが、現状ではGatherが主に使われるように自然と変化しました。

    偶発的な勉強会においては、画面を共有しながら打ち合わせを気軽に行うことができる点は確かにメリットになりますね。他にも勉強会などの事例はありますでしょうか?

    そうですね、我々開発エンジニアの部署では、週に1回社内勉強会も実施しています。この勉強会はGather上で行われ、開発部署以外のメンバーも自由に参加可能です。

    スラックを通じて開催情報を告知し、カスタマーサポート(CS)のチームからも参加があります。私はGatherを使用することで、参加ハードルが低くなり、気軽に様々なメンバーが交流できる場になっているのではないかと考えています。

    もしオフライン、すなわち、リアルで社内勉強会を開催していた場合、他部署の人が参加することはハードルが高いと感じるかもしれません。

    しかし、Gatherを利用することで、「ちょっと行ってみるか」や「耳だけ聞いてみるか」のような軽い参加が可能となり、多様なコミュニケーションが生まれています。

    今後の取り組みや、ギャザーの使用方法について何かご意見や考えはございますか?

    私たちはコミュニケーションをさらにスムーズに行えるよう、積極的な取り組みを考えています。

    特に開発部署ではスクラム体制をとり、フロー効率を重視してプロダクト開発を進めているのですが、これにはスムーズなコミュニケーションが必須です。今後はギャザーを活用して、コミュニケーションをさらに促進できればと考えており、それに対する期待も含めて、積極的に利用していきたいと思っています。

    明確な計画はないのですが、例えば、会社での働き方にもっと密接に関わるツールになってほしいと考えています。

    具体的には、勤怠ツールがインテグレートされ、Gatherへのログインが出勤タイムとして自動で記録されるなどの機能があれば良いと思います。また、Googleカレンダーとの連携についても、ギャザーのスペースとスムーズにリンクし、ミーティングが該当スペースで行われることが予定として連動すると便利です。


    更に、Gather上で次のミーティング情報が表示され、それをクリックすると対応するスペースへ直行できる、といった流れがスムーズに行えると良いと感じています。

    その他にも、Gatherの各スペースに関して、「何時から何時までどのミーティングで使われる」などの情報がわかるようになると、もっと物理オフィスであった体験に近づけると考えています。

    そして、もし可能であれば、物理オフィスにいたときのような、廊下での偶然の出会いやちょっとした会話が生まれるような体験もリモートワーク環境で再現できると良いのではないかと思います。

    オフィスでの体験に近づく要素が増えることで、もっと快適なリモートワークが実現できると感じています。

    適度な無駄なコミュニケーションや雑談を生む仕掛けを考えることが必要である、という声を多くいただいております。

    この点についても、我々が体系化し、うまくいった事例があれば、是非とも共有させていただきたいと考えております。貴重なご意見をありがとうございました!

    いかがでしたでしょうか?

    次回もどうぞお楽しみに!

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