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メタバース学会とは?特徴や費用・おすすめプラットフォームも紹介!

近年話題になることが多いメタバースですが、さまざまな分野での活用が進んでいます。

メタバースは教育現場でも活用が進んでいて、さまざまな取り組みが実施されています。

中でも注目を集めているのが「メタバース学会」です。

この記事では、メタバース学会の特徴やメリット、おすすめのメタバースについて紹介します。

目次

メタバースとは?

メタバースとは、インターネット上に構築された3次元の仮想空間のことです。

この仮想空間内では、アバターを使ってコミュニケーションなどのさまざまな活動をすることができます。

メタバースでは、距離や時間などの物理的な制限がないことから、幅広い活用が期待されています。

例えば、仮想空間内に観光地を再現することで、場所に関係なく観光を楽しむことが可能です。さらに、実際に人が対応する必要がないことから、時間を問わずに楽しむことができます。

ショールームやイベントの開催などは、現実では開催時間が限られていますが、メタバースであればいつでも参加することができます。

また、アバターは現実とは異なる姿になることもできます。

このように、メタバースは現実世界よりも自由度が高い活動ができるのが特徴です。

メタバース学会とは?

メタバース学会とは、文字通りメタバースの仮想空間内で学会を開催することです。

学会の会場をメタバース内に設営し、参加者はアバターを使って学会に参加します。

リモートでの学会への参加とは異なり、現実の学会に近い形で学会を開催することができます。

学会での質疑応答なども、現実の学会とほぼ近い形で行うことができます。

メタバース学会のメリット

メタバースで学会を開催することには、さまざまなメリットがあります。

ここでは、メタバースで学会を開催するメリットについて紹介します。

会場の設営が不要

現実で学会を開催する場合は、会場を用意する必要があります。

参加予定の人数に合わせて、場所を決定し、参加者の予約を受け付け、机や椅子を用意するなどの会場の設営も必要です。これには手間やコストがかかります。

メタバース学会であれば、メタバースの仮想空間内に会場を設営すれば、それを毎回使うことができます。

会場の設営のコストについても、最初の1回は必要になりますが、開催を続けていくほどコストを低く抑えることができます。

国際交流が簡単にできる

現実の学会に参加する場合は、会場まで移動する必要があります。会場が遠方にある場合は、参加したくても断念せざるをえないかもしれません。

メタバース学会であれば、インターネットに接続できれば距離に関係なく参加することができます。これは海外で学会が開催される場合も同様で、メタバースであれば簡単に国際交流をすることができます。

Zoomなどでも距離に関係なく学会は開催できますが、メタバースとは臨場感が異なります。

メタバースでは、アバターの距離によって声の大小が変わります。また、音声の方向性もあり、右側の人の声は右から聞こえるなど、現実と近い形で体験できます。

Zoomではこのようなことはなく、メタバース学会は現実の学会と近い形で参加することが可能です。

人と接触する必要がない

新型コロナウイルスの流行によって、現実での学会の開催が困難になりました。

これは学会などの多人数が集まる場面では、人との接触が多く、感染症などが広がるリスクがあるためです。

実際、コロナ禍においては、Zoomなどのリモートで学会が開催されていました。

メタバース学会の場合は、人との接触は必要ないため、新型コロナウイルスのような感染症が広がった場合でも、問題なく学会を開催することができます。

環境負荷を削減できる

メタバースで学会を開催することで、CO2の排出削減にもつながります。

現実の学会に参加する場合は、現地への移動が必要です。学会は全国各地で開催され、外国で開催されることもあります。そのためには、車での移動や公共交通機関での移動、場合によっては飛行機での移動が必要です。

これらはすべてCO2の排出につながる行為です。

メタバースで学会を開催することで、これらの移動がなくなれば、その分のCO2の排出を削減できるでしょう。

メタバース学会のデメリット

メタバース学会にはデメリットも存在します。

ここでは、このデメリットについて解説します。

インターネットやメタバースに慣れている必要がある

メタバース学会に参加するためには、メタバースに慣れている必要があります。

学会が開催されるメタバースにアクセスしたことがなければ、アバターの作成やメタバース内での操作などがわからないかもしれません。

学会の当日に参加しようとしたが、操作がわからず参加できないことがあるかもしれません。

また、インターネットに慣れている必要もあるでしょう。

インターネットが苦手な人の場合、メタバース学会への参加のハードルはさらに高くなると予想されます。

アバターが誰なのかわからない

メタバース学会では、参加者はアバターを使って参加します。メタバースでは、アバターは自由にデザインできるため、現実の人物とは見た目が異なるかもしれません。

現実の学会では、その人そのものが参加するため、どういう人なのかはすぐにわかります。ただ、メタバース学会ではアバターになっているため、直接話をしてみないと誰なのかわからないことがあります。

学会ではない普通の交流であれば、アバターでも問題ありませんが、学会の場合は参加者や発表している人が重要になるケースがあります。

現実の見た目とは大幅に異なるアバターになっている場合、誰なのかがわからないことが問題になるかもしれません。

メタバース学会の事例

ここからは、実際にメタバースで学会が開催された事例について紹介します。

近畿国立病院薬剤師会

引用元:VirtualConference2021

「近畿国立病院薬剤師会」は、メタバースプラットフォームであるV-expoを使って学会を開催しました。

このメタバース学会では、現実での学会と同様に、口頭発表やポスター発表、懇親会などが開催されています。

学会の参加者は200人となっていて、特にトラブルもなく学会が開催されていました。

佐賀県臨床工学技士会

引用元:https://www.saga-s.co.jp/articles/gallery/995935?ph=1

「佐賀県臨床工学技士会」では、Zoomとメタバースで学会が同時開催されました。

佐賀県臨床工学技士会では、新型コロナウイルスの流行の影響により現実での学会の開催が難しくなっていて、ZoomやTeamsなどを使ってオンラインで学会を開催していました。

ただ、Zoomを使った学会では、現実で開催する学会のような形にはならないことが問題となっていました。

その問題を解決する方法としてメタバースが注目され、メタバースで学会が開催することになりました。

金川

メタバースの活用によって通常の学会のようにオンラインながらもインタラクティブなコミュニケーションが可能になったのですね!

バーチャル学会

引用元:バーチャル学会2021

「バーチャル学会」は、2019年から開催されているメタバース学会です。

この学会では、仮想空間での学術発表や、異文化交流、文化の発信などの新しい価値の創造を目的としています。

バーチャル学会では、現実での学会と同様に口頭発表やポスター発表が行われ、VRに関する技術などのさまざまな分野の発表が行われていました。

メタバース学会におすすめのプラットフォーム

ここからは、メタバースで学会を開催する場合におすすめのプラットフォームを紹介します。

cluster

引用元:Cluster

「cluster」は、仮想空間内にワールドという空間を自由に作成できるメタバースプラットフォームです。すでに作成されたワールドは4万以上あり、ユーザーは自由に遊ぶことができます。

また、利用者も多いため、すでにさまざまなイベントが開催されています。企業が開催するイベントも多く、今後も多くのイベントの開催が予定されています。

メタバース学会を開催する場合は、ワールドを利用することで開催できます。

V-expo

引用元:V-expo

「V-expo」は、イベントの開催に適したメタバースプラットフォームです。

さまざまなイベントに対応していて、展示会や学会など、幅広い活用ができます。

V-expoには、イベントで使える施設がいくつか用意されていて、学会に適したイベントホールや、懇親会に使うことができる居酒屋などがあるため、簡単に学会の開催が可能です。

また、Webカメラもあるため、リアリティが高い音声を聞くことができます。

Gather

引用元:Gather Presense

Gatherは、アメリカのGather Presence社が開発したバーチャルオフィスプラットフォームで、リモートワークやデジタルコラボレーションを支援するために設計されています。

このプラットフォームは、ユーザーが自由にカスタマイズ可能な仮想空間を提供し、仕事や学習のための独自の環境を作り出すことができます。

Gatherの主な特徴と利用シナリオについて説明します。

①カスタマイズ性が高い

Gatherのマップ編集機能「MapMaker」

ユーザーは自身のアバターや仮想空間のレイアウト、オブジェクトの配置を自由にカスタマイズできます。これにより、団体のアイデンティティを反映した環境を作成することが可能です。

オフィス内で通常設置不可能な創造的なアイテムも配置することができ、これがコミュニケーションの促進につながります。

②機能が豊富

オフィステンプレートの利用、画面共有、ホワイトボード機能など、多様なツールが組み込まれており、プレゼンテーションやミーティングが容易に行えます。


さまざまな種類の作業スペースやミーティングエリアを設計することができ、効果的なコミュニケーションを支援します。

③直感的な操作性

アバターの移動やビデオチャットの操作が直感的であり、誰でも簡単にアクセスして利用することができます。これにより、自然な形でのコミュニケーションが促進されます。

利用シナリオ

Gatherは、オフィスの日常業務だけでなく、特別なイベントや学会など、多様なシーンでの利用が想定されています。バーチャル空間内での自由な移動や対話が、よりダイナミックな交流を生み出し、リモートワークの限界を超えた新しい働き方を実現します。

このように、Gatherは柔軟なデジタルコラボレーションツールとして、リモートワークを行う組織や個人にとってさらに学会やオンラインイベントなどでも活用することが出来ます。

メタバース学会の今後の発展に期待!

ここまで、メタバース学会の特徴やメリット・デメリット、実際に事例などについて紹介しました。

この記事の内容は、以下の通りです。

  • メタバースとは?
  • メタバース学会とは?
  • メタバース学会のメリット
    • 会場の設営が不要
    • 国際交流が簡単にできる
    • 人と接触する必要がない
    • 環境負荷を削減できる
  • メタバース学会のデメリット
    • インターネットやメタバースに慣れている必要がある
    • アバターが誰なのかわからない
  • メタバース学会の事例
    • 近畿国立病院薬剤師会
    • 佐賀県臨床工学技士会
    • バーチャル学会
  • メタバース学会におすすめのプラットフォーム
    • Cluster
    • V-expo
    • Gather

メタバース学会では、距離に関係なく学会に参加できるなど、さまざまなメリットがあります。

開催も比較的簡単で、国際交流も活発にできるため、今後さらなる活用が期待されます。

この記事を書いた人

金川 和也のアバター 金川 和也 Beyond Work Labo代表/メタバースとDXの専門家

BeyondWorkLaboの運営主です。
株式会社LocalSquareの代表で上場企業から中小企業まで
法人向けにメタバース活用支援やDX支援を行っています。

このサイトでは、「未来の働き方改革」をスローガンとしてメタバースから業務効率化、DX、AIなど明日の働くを"大きく変える"皆様に役に立つ情報をメディアを通して発信していきます。是非、役に立つなと感じたら拡散よろしくお願いいたします。

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