ZEP(ゼップ)とは?韓国発の人気2Dメタバースでできること、活用事例を徹底解説!!
ZEP(ゼップ)は、韓国発の2Dメタバースプラットフォームとして、様々なビジネスシーンやエンターテインメント分野で注目されています。
その高い柔軟性と多機能性により、企業や自治体が新しい形のデジタル体験を提供する場として活用しています。
この記事では、ZEPの基本的な特徴から、実際のビジネス活用事例まで幅広く紹介し、ZEPがどのように私たちの生活やビジネスに変化をもたらしているのかを探ります。
最新の活用事例やZEPの特長を通じて、この革新的なプラットフォームの魅力を深く理解していただければ幸いです。
ZEP(ゼップ)とは?
ZEP(ゼップ)は、韓国のZEP社が開発・運営する2Dおよび2.5Dのメタバースプラットフォームです。
2022年に韓国でサービスを開始し、わずか10ヶ月で累積ユーザー数約300万人、月間アクティブユーザー約70万人を獲得するなど、急速に成長しています。
ZEP(ゼップ)の特徴
無料で利用可能
ZEP(ゼップ)は、基本的な利用が無料で提供されており、これによりコストを抑えてメタバース体験を始めることができます。
ユーザーは、初期投資なしでサービスにアクセスできるため、個人ユーザーから企業、自治体まで幅広い層が気軽に試すことができるのが大きな特徴です。
無料プランで提供される機能は、十分にメタバースの魅力を体験するのに適しており、追加のプレミアム機能はオプションとして用意されています。
お手軽にカスタマイズ可能
ZEPでは、ユーザーが自身のニーズや好みに合わせて簡単にカスタマイズできる機能が豊富に揃っています。
インターフェースのデザイン変更や、オリジナルのアバター作成、特定のシーンやイベントの設定などが直感的な操作で行えます。
これにより、個人ユーザーは自分だけのユニークな空間を作り出し、企業や自治体は特定の目的に応じた専用の環境を構築することが可能です。カスタマイズの柔軟性が高いことで、利用者のさまざまな要求に応えることができます。
幅広い利用シーン
ZEPは、その汎用性の高さから、さまざまな利用シーンに対応しています。例えば、教育、ビジネス、エンターテインメント、コミュニティ活動など、多岐にわたる用途に活用されています。
企業は社内イベントや会議の開催、顧客とのインタラクションの場として利用し、教育機関はオンライン授業やセミナーに活用しています。
また、エンターテインメント分野では、ゲームや仮想ツアーのプラットフォームとしても使用されています。
幅広い利用シーンに対応することで、ZEPは多くの分野でのニーズに応えています。
ZEP(ゼップ)のデバイスとはじめかた
ZEP(ゼップ)にアクセスできるデバイス
ZEP(ゼップ)は、幅広いデバイスからアクセスが可能な柔軟性の高いメタバースプラットフォームです。
ユーザーはスマートフォン、タブレット、PCなど、様々な端末から利用できます。PCの場合はウェブブラウザを通じて直接アクセスでき、専用アプリのインストールは不要です。
一方、モバイルデバイスではiOSやGoogle Playストアから専用アプリをダウンロードして利用することも可能です。
このマルチデバイス対応により、ユーザーは場所や使用する機器を問わず、シームレスにZEPの仮想空間にアクセスし、イベントや会議、教育活動などに参加できます。
この利便性の高さが、ZEPの急速な普及と多様な用途での活用を支えています。
ZEP(ゼップ)のはじめかた
ZEPのはじめかたを解説していきます。
まずは公式サイトにアクセスして右上の「無料ではじめる」をクリックしてください。
GoogleかWhaleSpaceでログインします。
※WhaleSpace(ウェイルスペース)は、NAVER社が運営する教育サービスを統合するプラットフォームです。韓国で幅広く利用されており、単一のアカウントで授業ツール、共同作業、学生管理などの教育サービスを利用できるように設計されているソフトウェアです。
国内企業や一般ユーザーは、基本的にGoogleでログインすることをおすすめします。
無事ログインしたら上記のようなホーム画面に遷移します。
ZEPで制作された有名企業やイベントスペースや訪問履歴などが掲載されています。
真ん中の「スペース作成」で早速スペースを作ってみましょう。
教育やクイズ、イベント、ゲーム、オフィスなど用途に応じて既存のスペースをそのまま活用することも可能ですし、「空のマップで始める」でゼロからスペースを作成することも出来ます。
今回は、試しにオフィスの「心地いいラウンジ」を選んでみました。
選択すると以下のようにスペース名と公開可否、パスワード設定可否を求められます。
スペース名を入力して上記の可否を選択すれば作成完了です!
ちなみに公開可否で公開を選ぶとZEP公式ページから検索して一般公開されます。
パスワードを設定することでスペースに誰かがログインした時にパスワードで入場制限をすることも可能です。
無事完成しました。
ZEP(ゼップ)の操作画面
次は、ZEPの操作画面についての解説です。
ZEPは、矢印キーでアバターを動かし、アバター同士が近づくとビデオ会話ができる仕様になっています。
アバターの距離の応じてビデオ会話ができるかできないかが決まるので(アバター同士が遠い場合は、ビデオ会話ができない)その場にいるかのような会話が可能になっています。
また、プライベートエリアを設定して特定の場所にいる人同士でしか話せないようにする制限や管理権限を付与された人のみ(講師や司会者など)が全体に対して声を届けるスピーカー機能もあります。
基本的に画面の①~④までを覚えて行きましょう。
①は、基本的な設定ができるメニュー一覧です。
②は、チャットを入力できます。
③は、絵文字や画面共有、マイクやカメラのオンオフが可能です。
④は、他の人をスペースに招待したり、カメラのレイアウトの位置を変更するために活用します。
①の左バーを開くと
様々なメニューが出てきます。
このメニューでは、主に以下のようなことが出来ます。
お知らせ
スペースに入場しているアバター全員に対してお知らせをすることが可能です。
通知があった瞬間にユーザーは左のタスクバーにポップアップが表示され、クリックすると通知内容を受け取ることが出来ます。
イベント向きの機能です。
移動
基本的にZEPの移動はPCログインの場合は、矢印キーでの移動、スマホログインの場合は画面を指でなぞり移動します。
しかし、そのような操作が面倒な場合は、目的の場所に瞬間移動することも可能です。
位置やスペースの名前を入力すれば目的の場所に移動することができます。
リンク
所定の場所やオブジェクトにリンクを掲載することが可能です。
ミニゲーム機能
ミニゲームでは、〇×ゲームやクイズショーを行うことが出来ます。
メタバースを活用したイベントでは、滞在維持率が大切です。ミニゲーム要素を使ってユーザーに楽しんでもらうことでユーザーを飽きさせないようにすることができます。
アプリ管理
アプリ機能を活用すると出席簿を取ったり、勝負予測やスペースのスケジュールのリマインドを設定するなどスペースの価値を向上させる取り組みを行うことが出来ます。
チャット
チャット機能は、アバターで会話することが出来ます。
マップエディタ
マップエディタは、メタバース会場を編集するためのツールです。基本的にZEPは平面図に対してオブジェクトや行動制限をかけることでメタバース空間を手軽に構築することが出来ます。
ZEP(ゼップ)のビジネス活用事例
「バーチャルやぶ in ZEP」
「バーチャルやぶ in ZEP」は、韓国のメタバースプラットフォームZEPを利用して実現した仮想の地域体験です。
このプロジェクトでは、実際の地域「やぶ市」を仮想空間内に再現し、ユーザーがバーチャルで地域を探索したり、地域特産品の紹介や観光スポットの体験ができるようにしています。
地域振興や観光促進を目的としたこの取り組みは、地元の魅力をデジタル空間で発信する新しい試みとして注目されています。
「オーイ!とんぼ」
「オーイ!とんぼ」は、ZEPを活用した仮想イベントやエンターテインメント体験を提供するプロジェクトです。
この取り組みでは、ユーザーが仮想空間内でリアルなイベントを体験できるように設計されています。
例えば、音楽ライブや文化イベントが仮想空間で開催され、ユーザーは自宅にいながらにして参加することができます。ZEPのプラットフォームを使ったこのプロジェクトは、仮想空間でのエンターテインメントの可能性を広げるものです。
韓国ドラマ『気象庁の人々』
韓国ドラマ『気象庁の人々』は、ZEPを活用してドラマのファン向けに特別な体験を提供しています。
ZEP内にドラマのシーンを再現した仮想空間を作成し、ファンがドラマの世界に入り込んでインタラクティブな体験をすることができます。
例えば、ドラマの撮影現場や主要なシーンを仮想空間で体験できることで、ファンの参加感や没入感が高まります。
このような取り組みは、メディアコンテンツのプロモーションやファンとのつながりを深めるための効果的な手段となっています。
5G LAB in ZEP
5G LAB in ZEPは、ソフトバンクがZEPプラットフォーム上に設置した仮想ラボで、5G技術の実験やデモンストレーションを行っています。
この仮想ラボでは、5Gネットワークの性能を体験できるさまざまなシミュレーションが可能です。ユーザーは、5G技術がもたらす新しい体験や未来の通信環境を、仮想空間で直感的に理解することができます。
これにより、5G技術の普及促進や技術革新のデモンストレーションを行うことができます。
なにわ男子 HOUSE in ZEP
なにわ男子 HOUSE in ZEPは、人気グループ「なにわ男子」のファン向けにZEP上で構築された専用の仮想空間です。
この仮想空間では、ファンが「なにわ男子」のメンバーと仮想で交流したり、グループに関連するコンテンツやイベントに参加することができます。
ライブパフォーマンスやファンミーティングなど、様々なイベントが仮想空間内で開催され、ファンとのエンゲージメントを深める新しい形のファン体験を提供しています。
PayPayドーム
PayPayドームは、ZEP内に再現された仮想スポーツ施設で、リアルなドーム体験を提供します。この仮想空間では、スポーツイベントやコンサートを仮想的に体験できるほか、ファンが仮想のスタジアムで試合を観戦したり、プレイヤーとのインタラクションが可能です。
PayPayドームの仮想再現は、ユーザーに臨場感ある体験を提供し、スポーツイベントの新しい楽しみ方を提案します。
ソフトバンクショップ in ZEP
ソフトバンクショップ in ZEPは、ソフトバンクの仮想ショップで、ユーザーが仮想空間内で製品の閲覧や購入、サポートを受けることができます。
この仮想ショップでは、ソフトバンクの最新製品やサービスを体験し、詳細な情報を得ることができるほか、カスタマーサポートや製品デモンストレーションも提供されています。実店舗のようにインタラクティブな体験を仮想空間で実現し、顧客との接点をデジタルで広げることを目指しています。
ファイザー株式会社
ファイザー株式会社は、ZEPプラットフォームを活用して、製薬業界のデジタル体験を提供しています。
具体的には、ファイザーの製品やサービスに関する仮想イベントやセミナーを開催し、医療従事者や一般ユーザーに向けた教育・情報提供の場を設けています。
仮想空間内でのイベントやプレゼンテーションにより、より広範なオーディエンスに対して効率的な情報共有が可能となり、製薬業界における新しいコミュニケーションの形を実現しています。
全羅南道創意融合教育院
全羅南道創意融合教育院は、ZEPを活用して教育分野での新しい取り組みを行っています。全羅南道の教育機関は、ZEP内に仮想の教育空間を構築し、創意工夫を促進するための様々な教育プログラムや活動を提供しています。
学生や教育者は、仮想空間での授業やワークショップに参加することで、従来の教育環境では得られない新しい体験をすることができます。これにより、教育の質を向上させるとともに、地域教育の革新を図っています。
料金プラン
ZEPの料金プランは、基本的に同時接続人数の従量課金制になっています。
20名までの同時接続であれば無料で利用することができ、GoogleAnariticsの連携やローディング画面のカスタマイズができる広告のポップアップができるようになるBasicプランやProプランに加盟することで機能を解放することができます。
公式サイトの最大同時接続者数の人数を変更すると必要な金額が提示されるので気になる方は是非御覧ください。
まとめ
ZEP(ゼップ)は、その多様な機能と活用範囲により、仮想空間での新しい体験とビジネスの可能性を提供しています。
技術革新、エンターテインメント、地域振興、教育など、さまざまな分野での応用が進む中、ZEPがどのように私たちの生活や仕事に変化をもたらしているのかを理解することができます。
今後もZEPの進化と新しい活用事例に注目し、デジタル空間での革新がどのように広がっていくのかを見守っていきましょう。引き続き、ZEPの最新情報や活用事例に関する情報をお届けしますので、お楽しみに!