メタバースの研修への活用方法は?メリットと活用事例3選をご紹介!

最近よく聞く言葉としてメタバースがありますが、さまざまな分野での活用が進んでいます。

現在はメタバースの活用はゲームやエンターテイメントが主流ですが、メタバースの3Dの没入感の深さから、研修への活用も注目されています。

この記事では、メタバースの研修への活用方法とメリット、活用事例について紹介します。

目次

メタバースとは?

メタバースとは?

メタバースは、オンライン上に構築された3次元の仮想空間内で人々がさまざまな活動を行うことができる仕組みです。

メタバース内では、ユーザーはアバターという自分の分身で活動し、他のユーザーとコミュニケーションをとるなどのさまざまな活動ができます。

すでにいくつかのメタバースプラットフォームが普及していて、「VRChat」「Cluster」などが人気です。

メタバースには、スマートフォンやPCからアクセスできますが、MetaQuestなどのHMDを使用することで、より没入感が高い体験ができます。

メタバースの研修への活用方法について

メタバースの研修への活用方法

現在は、メタバースは主にゲームやコミュニケーション分野での活動が主流ですが、研修への活用が期待されています。

メタバースの3Dの仮想空間という特徴を活かして、例えばテキストでは理解しにくいものを3Dで表現したり、現実では再現が難しい危険な状況を再現することが可能です。

メタバースで利用されるVR(仮想現実)技術は、パイロットのフライトシミュレーターが始まりとされていて、本来教育や研修を目的として開発されました。

それが発展して現在のメタバースとなっているため、メタバースと研修の相性は良くなっています。

メタバース研修のメリット

メタバース研修のメリット

ここではメタバースで研修を行うメリットを紹介します。

学習効果が向上する

従来の研修などで用いる教材はテキストや画像などの2Dとなっているため、直感的に理解することが難しいのが現状です。

これと比べて、3Dコンテンツは立体的な学習内容について理解しやすい特徴があり、例えば生体の臓器の構造や機械の操作方法などに使用すると効果的です。

また、3Dコンテンツだけでなくアニメーションも活用することで、学習効率の向上が期待できます。

地理的・時間的制約からの解放

メタバースを研修に活用することで、地理的・時間的制約から解放されます。

従来では、研修を行うためにはオフィスや研修先などに移動して行う必要がありました。メタバースであれば、仮想空間内に研修用の場所を設置することで、場所や時間に関係なく研修を行うことができます。

また、屋外で行う必要がある研修については、天候の影響により実施できない場合がありますが、メタバースであれば天候は関係ありません。

他にも、現実で研修を行うよりも、メタバースで研修を実施した方が必要となる時間を大幅に削減できます。

リモートワークが普及していることもあり、メタバースでの研修は今後普及していくものと予想されます。

自由に失敗できる

現実の研修では、さまざまな機材を使う必要がある場合があり、失敗することで事故などが原因で身体的な危険にさらされる危険性があります。

メタバースの仮想空間内で研修を行えば、もし失敗したとしても身体的な危険はありません。

現実では、リスクが高いため失敗はできませんが、失敗することで学習できるものもあります。

メタバースの研修では、自由に失敗できる環境を構築できるため、失敗を気にせずに積極的に挑戦することが可能になり、より高い学習効果が期待できます。

非常時のシチュエーションを再現できる

メタバースでは、リアリティが高い環境を構築することができます。

これにより、現実では再現が難しい、再現するのは危険、費用がかかりすぎるという理由でできなかったシチュエーションでも、比較的安価で再現することが可能です。

メタバースによりリアリティが高い非常時のシチュエーションを再現することで、現実では困難な非常時の研修ができます。

メタバースの研修への活用方法

メタバース研修の活用事例

ここからは、メタバースの研修への活用事例について紹介します。

監査法人の不正会計防止研修

監査法人の不正会計防止研修にメタバースが活用されています。

これは、監査上の不正を見極めることを目的とした研修で、メタバースの仮想空間内に監査役と被監査役の双方の視点でアバターとなることを体験します。

これにより、不正処理が行われている現場を体験することができるため、座学では得ることができない現場の雰囲気を体験することができます。

アパレル販売の現場研修

アパレル販売の現場研修でもメタバースが活用されています。

メタバースの仮想空間内に実際の店舗と同様のものを構築し、店内レイアウトや商品の展示を行い、顧客役と従業員役でアバターを使い分けながら、さまざまなシチュエーションを設定して接客技術を学習します。

実店舗と同様の場面を設定することで、多くの接客パターンを体験することができます。

この研修は実店舗で行うことも可能ですが、メタバースで行う方がより多くの体験をすることが可能です。

看護現場での現場研修

看護現場の現場研修でもメタバースが活用されています。

メタバースの仮想空間内に病院を設置し、実際の患者とのやり取りのパターンを再現することで、アバターを動かしながら対応方法を学習します。

採血などについても、実際の採血と同様にアバターを使って機器を操作します。

現実の現場研修では患者役は実際に病院にいる患者に対して行う必要がありますが、失敗するリスクが高いのが問題です。

メタバースで研修を行うことで、このリスクをなくすことができます。

建設現場での遠隔研修

建設現場の研修でもメタバースは活用されています。

建設現場の遠隔研修では、複数の現場を相互にオンラインで接続することで、映像や音声などをリアルタイムで共有しながら、メタバースの仮想空間内で工事のシミュレーションを行います。

建築物は立体的であるため、メタバースの3Dの仮想空間と相性が良く、建築中の作業内容を事前にシミュレートできます。

混雑時の接客対応の研修

スーパーマーケットの接客対応にもメタバースが活用されています。

スーパーマーケットでは、繁忙期には混雑が予想され、混雑時の対応が必要です。

この混雑をメタバースで再現することで、混雑時の対応の研修が可能です。

現実では混雑を再現することが困難であるため研修は難しいのですが、メタバースであれば可能になります。

飛行機の機体整備士の危険予知研修

飛行機の機体整備士の危険予知研修にもメタバースが活用されています。

この研修では、航空機整備の環境や過去の労働災害事例をもとにコンテンツを作成し、格納庫での整備作業をメタバースで再現しています。

研修では、危険を見逃したまま次の行動に移ったり、安全行動の手順を間違えたりすると、仮想空間内で転倒してしまいます。

このような手順により、実際の作業における危険を予見し、転倒・転落から身を守ることにつながります。

鉄道との接触による事故現場の研修

鉄道の事故現場の研修にもメタバースが活用されています。

メタバースで鉄道の事故現場を再現することで、事故現場の対応を研修できます。

実際の事故現場で研修を行うことは困難であるため、メタバースの有効活用と言えます。

新人の合同研修や交流会

全国各地に事業展開している規模が大きい企業では、日程的・費用的な問題から一ヶ所に集合して全体で研修を行うことは困難です。

メタバースを活用すれば、場所に関係なく仮想空間内に集合できるため、個別に研修をした場合に発生する地域によるばらつきをなくし、同じクオリティで研修を行うことができます。

また、アバターを通して自由にコミュニケーションができるため、交流会も可能です。

メタバースはリアリティが高い環境を構築できるため、多くの企業が用途に応じて積極的に導入するようになってきています。

メタバースの研修への活用事例3選

ここでは、メタバースの研修への活用事例について紹介します。

事例①STRIVR

引用元:https://www.strivr.com/

「STRIVR」は、VRを活用して従業員にさまざまな研修ができるメタバースプラットフォームです。

VRの特徴を活かすことで、日常業務から緊急時の対応まで幅広いシチュエーションを再現した研修が可能です。

また、研修で得られたデータを分析して学習効率を高める機能などが搭載されていて、既にウォルマートなどの多くの企業で導入されています。

事例②ANA

引用元:https://www.anahd.co.jp/group/pr/202002/20200226.html

「ANA」では、労災ゼロを目指すために、整備士に向けた安全体験教育にVRコンテンツ「ANA VR Safety Training System」を導入しています。

航空機整備の環境や過去の労働災害事例をもとにコンテンツを作成していて、格納庫での整備作業を再現したVRシステムとなっています。

受講者が危険を見逃したまま次の行動に移ったり、安全行動の手順を間違えたりすると、VRシステム内で転倒します。この際に、ナレーションで行動を振り返ることで、なぜ参加者が転倒・転落したのかを説明します。

このような手順によって、実際の作業での危険を予見し、転倒・転落から身を守ることができます。

事例③JR東日本

引用元:https://tsumikiseisaku.com/

「JR東日本」では、鉄道の事故現場をメタバースを使って研修に取り入れています。

鉄道の3大労災である「触車」「墜落」「感電」のうち、「触車」と「墜落」に関する4つの事故を再現しています。

この研修ではHMDを使用せず、スマートフォンを使ってVRコンテンツを体験するため、社員が集合して研修する必要がないというメリットがあります。

メタバースの研修への今後の活用に期待!

メタバースの研修への今後の活用

ここまで、メタバースの研修への活用方法とメリット、活用事例について紹介しました。

本記事のポイントをまとめると次のとおりです。

  • メタバースの研修には、学習効率が上がる、場所や時間に関係なく開催できるなどのメリットがある
  • メタバースでは、さまざまなシチュエーションを再現できるため、従来の研修よりも深い体験ができる
  • 企業側は研修のためのコストを削減できる

このように、メタバースで研修を行うことには企業側にもメリットがあることから、今後さらなる活用が期待されています。

この記事を書いた人

金川 和也のアバター 金川 和也 Beyond Work Labo代表/メタバースとDXの専門家

BeyondWorkLaboの運営主です。
株式会社LocalSquareの代表で上場企業から中小企業まで
法人向けにメタバース活用支援やDX支援を行っています。

このサイトでは、「未来の働き方改革」をスローガンとしてメタバースから業務効率化、DX、AIなど明日の働くを"大きく変える"皆様に役に立つ情報をメディアを通して発信していきます。是非、役に立つなと感じたら拡散よろしくお願いいたします。

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