メタバースを導入する費用はどれくらい？おすすめのプラットフォームも解説

現在メタバースには大きな注目が集まっており、メタバース領域に参入・投資する企業も増えてきています。

しかしメタバースの歴史は比較的新しく、導入するのに必要な費用の見積もりに困ってしまう場面も多いです。

中には「メタバースを企業で導入する費用がどれくらいかわからない」という人も多いでしょう。

そこで今回は企業がメタバースを導入する費用を目的別に解説していきます！

メタバースの費用は目的や規模によって変動する

メタバースを自社のビジネスに導入するのにかかる費用は、目的や規模によって大きく変動します。

例えば独自のメタバース空間を構築して、多くのユーザーに利用してもらう場合は、膨大な開発・運営コストがかかるため、1,000万円以上かかってしまうことも珍しくありません。

独自のメタバースサービスは、莫大なコストがかかる一方で、自分たちの好きなように設計できるので、個性・魅力が出しやすいといったメリットがあります。

対して既存のメタバースプラットフォームを利用して参入する場合には、月額5万円程度です。中には無料でイベントに出展できる場合もあります。

既存のメタバースプラットフォームを活用する場合、機能や仕様に制限はありますが、コストを抑えられます。

また大規模なプラットフォームであれば知名度も高いので、PRにそこまで力を入れなくても集客が見込めるでしょう。

【目的別に紹介】企業がメタバースを導入するのにかかる費用

独自メタバースサービスの構築（ユーザー向け）：100〜1,000万円以上

ユーザー向けの独自メタバースサービスの構築を行うと、導入にかかる費用は100〜1,000万円以上です。

独自のメタバースサービスを構築することで、新たな顧客を獲得したり、新たなサービスによって収益を発生させたりと、様々なメリットがあります。

しかし1からメタバースを構築するとなると、莫大な開発費がかかるので注意が必要です。

既存のプラットフォームをベースにしてメタバースを構築すれば100万円程度でも十分実現可能ですが、オリジナルのメタバースを構築する場合はシンプルなものでも500万円以上かかります。

機能を増やせば増やすほどこの金額は上がっていき、開発だけで1,000万円以上の金額が動くことも珍しくありません。

オンラインショップの展開：100〜1,000万円以上

メタバースでオンラインショップを展開する際には、100〜1,000万円以上の費用がかかります。

メタバース上にオンラインショップを展開することで、従来のオンラインショップとは違い、家にいながら実店舗で買い物をしているような体験を味わえます。

メタバースにオンラインショップを展開する方法としては、独自のメタバースを構築するか、既存のメタバースに出店するかの2択が挙げられます。

既存のメタバースに出店すれば、ある程度の制約はありますが、費用を100万円程度で抑えることができる場合が多いです。

一方でオリジナルのメタバースを構築すると、自由度は高いですが、その分膨大な費用がかかるので注意が必要です。

メタバースを使ったプロモーション：10〜500万円以上

メタバースを利用したプロモーションを行うには、10〜500万円以上の費用がかかります。

メタバースはWEBサイトを使ったプロモーションよりもより豊富な情報を掲載できるため、ユーザーを惹きつけやすく、幅広い業種から注目を集めています。

こちらも1からオリジナルのメタバースを構築し、プロモーションを行うと500万円以上の費用がかかりますが、既存のプラットフォームを利用すれば10万円程度に費用を抑えられるでしょう。

メタバースイベントへの出展：無料〜100万円以上

メタバースイベントへの出展は、イベントによっては100万円以上の費用がかかりますが、無料で行えることも少なくありません。

メタバースはアバターを通じて多くのユーザーがコミュニケーションを楽しめるという特徴があり、プラットフォームによっては度々大規模なイベントが開催されています。

メタバースイベントには多くの個人・企業がブースを出展しており、独自の商品やサービスをPRしていることが多いです。

このようなメタバースイベントに出展することで、新たな顧客の獲得にも繋がるでしょう。

独自メタバースサービスの構築（業務効率化）：100万円以上

業務効率化に利用するメタバースを独自に構築すると100万円以上の費用がかかるケースが多いです。

メタバース空間では情報を3D表示することができるため、現場の作業員の仕事を効率化することができます。

また建造物の設計し、シミュレーションを行うことも可能です。

独自メタバースを業務に組み込むことによって、現場を含む全ての業務を効率化することが可能ですが、導入には莫大なコストがかかるので、注意しましょう。

リモートワークへの活用：無料〜月額5万円程度

メタバースをリモートワークに活用するには、月額5万円程度で行えることが多いですが、無料で導入できる場合もあります。

メタバース空間で社員がアバターを通して仕事をすることで、家にいながらオフィスで仕事をしているような体験を味わうことができます。

メタバースのバーチャルオフィスで社員が仕事をすることによって、リモートワークの課題であった円滑なコミュニケーションを実現することができるでしょう。

既にいくつかの企業が月額制のバーチャルオフィスを提供していますが、Meta社が運営する「Horizon Workroom」「Gather」と言った無料で利用できるものも配信されています。

費用を抑えて利用できるメタバースサービス3選

HIKKY

費用を抑えて利用できるメタバース、1つ目は株式会社HIKKYが運営する「HIKKY」です。

HIKKYは様々な都市をメタバース化していることで知られているメタバースプラットフォームです。

店舗出展はもちろん、ライブや展示会、試乗会など様々なケースに対応したイベントを開催しています。

過去にはバーチャルマーケットを開催しており、その際にはディズニー、ソフトバンク、伊勢丹など超大手企業が続々と参加しました。

cluster

費用を抑えて利用できるメタバース、2つ目はクラスター株式会社が運営する「cluster」です。

clusterは総ダウンロード数100万以上、総動員数800万人以上と言った実績を残している日本最大級のメタバースプラットフォームです。

clusterはスマホアプリのため、スマートフォンから利用しているユーザーが多いことが特徴として挙げられます。

またメタバース空間内では自由にワールドを作ることができ、中には企業が作成したワールドも多いです。

clusterでは「Cluster Creater Kit」が公開されており、この開発ツールを利用することによって簡単にワールドを作れるようになっています。

コラボしている企業も多く、若年層ユーザーを新規顧客として呼び込みたい企業には最適でしょう。

CYZY SPACE

費用を抑えて利用できるメタバース、3つ目は株式会社メタバーズが運営している「CYZY SPACE」です。

CYZY SPACEでは複数のユーザーが様々なデバイスから接続し、円滑なコミュニケーションが行えるVRスペースを提供しています。

リモート会議はもちろん、イベント・セミナー・展示会など様々な用途で利用できるのが大きな特徴です。

また月額11,000円から個人でも利用できるため、これからメタバースを導入したい企業におすすめのプラットフォームと言えるでしょう。

メタバースの費用を抑えるコツ

大手のプラットフォームを利用する

メタバースの費用を抑えるコツとしては、大手のプラットフォームを利用するという方法が挙げられます。

メタバースは専門性の高い分野なので、1から自社で開発しようとすると膨大な費用がかかってしまいます。

大手のプラットフォームを利用すると自社で開発するよりも簡単にメタバースを導入できるだけでなく、アバター・演出などの相談もスムーズに行える可能性が高いです。

いくら価格が安くてもマイナーなプラットフォームを利用してしまうと、安全面で不安が残ることも多いので、できるだけ大手を利用すると良いでしょう。

サポートが充実しているプラットフォームを利用する

メタバース空間でビジネスを行いたいという場合は、サポートが充実しているプラットフォームを利用するのがおすすめです。

メタバースと現実世界は大きく勝手が異なっており、実店舗のノウハウをメタバース空間に適用しようとすると、つまずいてしまう可能性があります。

好調なスタートを切るためにも、プラットフォームが提供しているサポートをフル活用しましょう。

アドバイザーをつける

メタバースを120%使いこなしてビジネスに役立てたいという企業は、アドバイザーをつけることをおすすめします。

メタバースにはWeb3.0の幅広い知識が必要で、知識が乏しい状態でメタバースを導入してしまうと事業が失敗してしまうこともあります。

現状Web3.0関連のアドバイザーはかなり高額ですが、早期から事業を軌道に乗せることができる可能性がグッと上ります。

長期的に見れば費用を抑えることにも繋がるでしょう。

メタバースを導入する費用は莫大

今回は企業がメタバースを導入する費用を目的別に解説してきました。

企業がメタバースを導入する費用は、その目的や規模によって大きく変動します。

また既存のプラットフォームを利用するか、1から自社で構築するかでも費用が大きく変わるので注意が必要です。

ただしメタバースは従来のWEBサイトなどと比べると圧倒的に掲載できる情報量が増えるため、費用がかかる分、恩恵も大きいと言えるでしょう。