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様々な分野に使える!メタバース活用事例7選

メタバースの定義は様々ですが、よく言われているのが「仮想現実」「仮想世界」とも言い換えられています。

特に2020年にコロナウイルスが流行してからは、学校ではオンライン授業、企業ではテレワークを実施するところも増えて新しい形の教育や企業活動が推奨されるようになりました。

そのなかで、メタバースの活用も増加しており今後も活用の事例はどんどん増えていくと考えられます。

ただ、これからメタバースを使う人、企業にとっては「どのようにメタバースを活用すればいいか?」がイメージしづらいかもしれません。

この記事ではメタバースを活用した事例を紹介しています。

目次

日本におけるメタバース市場の状況

日本のメタバースの市場規模は2021年度に744億円と推計され、その後も右肩上がりに増えていくとされています。
2030年度には約24兆円に達すると予測されています。

メタバースの市場が急成長している背景には、以下のようなものが挙げられます。

  • 5Gの普及により、インターネットの通信速度が高速化され、メタバースを快適に利用する環境が整ってきたこと。
  • 仮想通貨やブロックチェーンなどの技術の進歩により、メタバース内での経済活動が活性化していること。
  • 新型コロナウイルス感染症の影響により、人々がオンラインで交流する機会が増えたこと。

メタバースは、ゲームやエンターテインメントだけでなく、教育、ビジネス、医療など、さまざまな分野で活用されることが期待されています。今後、メタバースの市場はさらに拡大していくと見込まれています。

メタバースの事例紹介

教育:学校法人角川ドワンゴ学園N高、S高、N中等部

引用元:令和五年度 N中等部・N/S高等学校メタバースDX入学式

学校行事でもメタバースを活用する動きが出てきています。

最近では学校法人角川ドワンゴ学園N高、S高、N中等部が合同の入学式をメタバース内で執り行いました。

『バーチャルキャスト』というプラットフォームを用いて新入生約6,000人を迎え、

  • お祝いメッセージ
  • 学校紹介
  • 生徒会長挨拶

など通常の入学式に近いプログラムでした。

S高は茨城県つくば市、N高は沖縄県うるま市にありますが、全国から入学希望者がいるため場所を問わず入学式などの行事ができるのはいいですね。

教育:神村学園東日本教育サポートセンター

引用元:神村学園東日本教育サポートセンター

神村学園東日本教育サポートセンターは、2022年9月からメタバース上にバーチャル校舎を開設しました。このバーチャル校舎は、単位制・通信制高校のサポート校として機能しており、生徒や職員の交流や教育活動に活用されています。

メタバース上のバーチャル校舎は、2階建てで十数箇所の教室を備えたオリジナルな校舎です。生徒たちは自分のアバターを作成し、チャットや音声通話を通じて生徒や職員とコミュニケーションを取ることができます。また、授業映像も提供されメタバース内で教科の学習も可能です。

このバーチャル校舎の開設には、

  • 不登校傾向や外出が苦手な生徒にとって、「学校に通う」という経験をより手軽に提供すること
  • 入学希望者に対するオープンキャンパスや学校説明にも活用
  • 生徒や職員のコミュニケーションを支援し、学校へのアクセスを容易にするだけでなく、新たな学習や体験の場を提供

といった目的があります。

対面でのコミュニケーションが苦手な生徒にとっても、アバターを使うことでコミュニケーションのハードルを下げる効果が期待されています。

さらにオープンキャンパス用のメタバースでは、24時間いつでもキャンパスの概要を確認でき、予約すれば教職員からの説明も受けることができます。

いずれもアクセスするにあたってはVRゴ-グルなどのツールは不要で、スマートフォンやタブレットからのアクセスが可能です。

就職活動:メタバース新卒採用EXPO2024・2025 SUMMER

引用元:就活ひろば with メタバース新卒採用EXPO

メタバース空間を利用した就職活動のイベントです。

通常、就職活動のイベントといえば広い会場を貸し切って行う合同説明会で多くの企業が出店をしますが、同じようなことをメタバース内でも行っています。

  • 同じ業種を志望する仲間を見つけ情報交換をする
  • エントリーシート添削や模擬面接
  • 匿名で人事担当者と個別に話せる。顔出し不要+自宅からの参加OK

がポイントでより気軽にかつ充実したコンテンツになっています。

オープンチャットやアバターなどコミュニケーションの方法も多岐にわたっています。

コンテンツもエントリーシートや面接の添削、福利厚生や業界などテーマに応じた特設会場などコンテンツもあり、通常の対面イベントにも負けない充実ぶりです。

ビジネス:サムスン電子

引用元:サムスン、Roblox で体験型仮想プレイグラウンド「スペース タイクーン」を公開

Samsung Electronics(サムスン電子)はメタバースプラットフォーム「Roblox」内に、新サービス「Samsung Space Tycoon」を公開しました。

このサービスはZ世代をターゲットにしており、サムスン製品を仮想空間で体験し、ゲームをプレイしたり交流したりすることができます。

ユーザーはマイニングゾーンで資源を採掘し、ショップでゲームアイテムを購入して、ラボで製品を作ることができます。また、現実に存在する製品をゲームガジェットに変身させてコレクションすることもできます。

「Samsung Space Tycoon」は、韓国語、英語、中国語、スペイン語など14カ国語に対応しています。今後は、ユーザー同士が交流するための機能や、作品共有機能、限定バーチャルパーティーの開催機能など、さまざまな機能が追加される予定です。

ビジネス:SAMURAIバース

引用元:SAMURAIバース

SAMURAIバースは士業とビジネスを繋ぐためのメタバースです。2023年5月にオープンし、現在では士業やビジネスマンが集い、交流しています。

SAMURAIバースの特徴は、以下のとおりです。

  • 士業とビジネスマンが交流できる
  • 部屋やブースごとにイベントやセミナーが開催されている
  • バーチャルオフィスやバーチャル商店街が用意されている

SAMURAIバースは、士業やビジネスマンが新しいビジネスチャンスを見つけたり、交流したりするための場を提供することで、日本の経済活性化に貢献することを目指しています。

様々な人や企業が同じメタバース内でイベントやセミナーを行う点は、オフラインで行われるマルシェに近いイメージですね。

仮想都市:バーチャル渋谷

引用元:渋谷区公認配信プラットフォームバーチャル渋谷

バーチャル渋谷は渋谷区公認の配信プラットフォームです。先進的なテクノロジーとクリエイティブな発想を組み合わせて実現された仮想都市で、リアルな3DグラフィックスやVR技術を活用し、自宅やオフィスからでも渋谷の魅力を体験できます。
ランドマークやショッピング街も再現され、カフェやエンターテイメント施設もあります。ユーザー同士の交流も可能で、リアルタイムでコミュニケーションを取りながらイベントに参加したり友達と会ったりできます。テクノロジーと文化の融合により、新たな体験を提供し、現実での訪問が難しい人々や新しい交流・エンターテイメントを求める人々に魅力的です。バーチャル渋谷は、デジタル時代の新たな拠点として注目を集めています。

買い物:仮想都市空間プラットフォーム「REV WORLDS(レヴワールズ)」伊勢丹新宿店

引用元:スマートフォン向け仮想都市空間サービス「REV WORLDS」仮想伊勢丹新宿店

REV WORLDSは、株式会社三越伊勢丹が運営する仮想都市空間プラットフォームサービスです。ユーザーは、アバターを操作して仮想空間内を自由に歩き回ったり、買い物したり、イベントに参加したりすることができます。

伊勢丹新宿店はREV WORLDS内にバーチャル出店しています。
ユーザーは、伊勢丹新宿店の外観や内装を360度見渡したり、デパ地下で買い物したり実際の店舗に近い状態で買い物などを楽しむことができます。
加えて、アバターに服やアクセサリーを着せ替えたりすることができるというメタバースならではの楽しみ方もあります。また伊勢丹新宿店では定期的にイベントを開催しています。

メタバースの事例についての考察

メタバースは教育やビジネスなど幅広い分野において活用の事例がありますが、

  • 場所や時間にとらわれないコミュニケーションが可能になる
  • 現実世界では不可能な体験ができる
  • 新しいビジネスチャンスが生まれる可能性

は共通していると考えられます。

メタバースだからといって対面に負けずたくさんできることはあります。

一方でメタバースの課題もあり、

  • 技術的な課題が多い
  • 安全保障上の懸念がある
  • 依存症のリスクがある

が挙げられます。

メタバースもまだ完全に普及したとは言い切れず、企業などによる活用事例もすごく多いわけでもないため技術的に未知数な部分もたくさんあります。

また、オンラインならではの個人情報の取り扱い、流出のリスクやメタバースに依存により現実世界での人間関係が希薄になるなどの弊害も考えられます。

ただし、メタバース自体もまだ発展途上のため、今後メタバースが普及していくにつれてこれらの課題も解消していくと考えられます。

メタバースを活用する企業は今後も増える

  • メタバースは教育やビジネス、仮想都市など幅広い分野で活用の事例がある
  • メタバースを活用することで場所や時間にとらわれない活動ができるようになる
  • メタバースならではの新しいビジネスチャンスが生まれる
  • 発展途上につき技術面の課題がある
  • 個人情報などの安全面、依存などのリスクはある

様々な活用の事例があるメタバースですが、今までにない可能性を広げる点は共通している印象です。

特に企業においてはメタバースをビジネスチャンスととらえる企業も多く、メタバースの活用次第では大きな企業成長にもつながるかもしれません。

まだメタバースを導入し使いこなしている企業が少ない今からメタバースを使ってチャンスを広げましょう。

この記事を書いた人

金川 和也のアバター 金川 和也 Beyond Work Labo代表/メタバースとDXの専門家

BeyondWorkLaboの運営主です。
株式会社LocalSquareの代表で上場企業から中小企業まで
法人向けにメタバース活用支援やDX支援を行っています。

このサイトでは、「未来の働き方改革」をスローガンとしてメタバースから業務効率化、DX、AIなど明日の働くを"大きく変える"皆様に役に立つ情報をメディアを通して発信していきます。是非、役に立つなと感じたら拡散よろしくお願いいたします。

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