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メタバースのイベント事例16選と3つのメリットも紹介

コロナウイルス感染拡大による行動制限の影響で、現実世界でのイベント開催が大幅に制限されています。

そのような状況の中で、日本初のメタバースイベント「バーチャルマーケット」が来場者数でギネス記録を達成するなど、メタバースを活用したイベントが注目を集めています。

さらに、様々な大手企業が既にメタバースをイベントに取り入れていることをご存知でしょうか?

今回は、メタバースを活用したイベントの事例16選とその3つのメリットをわかりやすくご紹介します。

この記事をお読みいただければ、メタバースをイベントに活用するためのヒントが得られることでしょう。ぜひ最後までお読みください。

目次

メタバースをイベントに活用する3つのメリット

メタバースをイベントで活用するメリットについて以下にまとめました。

  1. 幅広いユーザーを集客できる
  2. メタバースならではの体験を届けることができる
  3. 多くのビジネスチャンスに繋がる
金川

それぞれ解説していきます。

①幅広いユーザーを集客できる

メタバースを利用したイベントのメリットの一つに、「いつでも、どこからでもアクセスできる」という点が挙げられます。

従来のリアルな空間でのイベントでは、ターゲットとなる人々が地理的に制限されているため、ターゲットが集中している都市部以外では施策を行いにくいという課題がありました。

しかし、メタバースでイベントを開催することで、広い地域のターゲットにリーチすることが可能です。

さらに、メタバースを利用することで、従来若年層との接点を持つことに苦戦していた企業や商品がマーケティングを加速させることもできます。

メタバースがデジタルネイティブの比較的若い世代から人気を集めていることや、人気のコンテンツとコラボレーションしたり、ゲーミフィケーションを取り入れたプロモーション施策との相性が良いことから、若年層の顧客獲得の手段としての活用が進むことが期待されます。

②メタバースならではの体験を届けることができる

メタバースを活用したイベントでは、現実世界のイベントでは実現が難しい体験をユーザーに提供することができます。

例えば、バーチャル空間を自由に設計できる特徴を活かして、ブランドのコンセプトに沿った空間を演出したり、非日常的なアトラクションやブースを設置したり、他のユーザーとの交流を楽しめる特徴を活かして、遠く離れた友人と一緒にイベントに参加できる体験を提供することが可能です。

③多くのビジネスチャンスに繋がる

メタバースを活用したイベントを開催や出展することで、多くのビジネスチャンスを得ることができます。

現実世界のイベントと同様に、プロモーションやマーケティング効果が期待できるだけでなく、イベントの入場券やデジタルコンテンツの販売など、非常に収益性の高い新たなビジネスを展開することが可能です。

メタバースプラットフォームの中には、土地の売買やメタバース内ツールの販売など新たなビジネスモデルの創出が期待出来ます。

メタバースを活用したイベント事例16選

では、ここからは具体的なメタバースを活用したイベント事例を16選ご紹介していきます。

①トラビス・スコットによるFORTNITE上のライブ

引用元:https://www.fortnite.com/news/astronomical?lang=en-US

トラビス・スコットのメタバース事例として最も有名なのは、2020年に「FORTNITE」内で行われたバーチャルコンサート「Astronomical」です。このイベントはメタバースにおける音楽イベントの可能性を示す重要な例となりました。

2020年4月23日から25日にかけて開催されたこのコンサートは、延べ2770万人以上のプレイヤーが参加し、2000万ドル(約21億円)を稼ぎ出し、非常に大規模な興行でした。

FORTNITEのバーチャル空間内で行われたこのコンサートでは、参加者は巨大なトラビス・スコットのアバターが登場し、様々な特殊効果や視覚的演出が施される中でパフォーマンスを楽しむことができました。

このイベントの中でトラビス・スコットは新曲「The Scotts」を初披露し、リリースと同時に大きな話題を呼びました。また、イベント期間中にはフォートナイト内で使用できる限定アイテムやスキンが販売され、これも大きな収益を上げました。メタバースを活用することで、地理的な制約を超えて世界中のファンが一堂に会することができ、グローバルなリーチを実現しました。

このイベントは、メタバースでのライブパフォーマンスがリアルイベントと同様、もしくはそれ以上のインパクトを持つことを証明し、音楽業界やエンターテイメント業界において新しい形の収益モデルやファンとのエンゲージメントの方法として注目を集めることになりました。

また、メタバースの技術やその活用可能性について、他のアーティストや企業にも多くのインスピレーションを与えました。

この成功事例は、メタバースを活用したイベントの未来を示す象徴的な出来事となり、今後のバーチャルイベントの可能性を大きく広げるきっかけとなりました。

②バーチャルマーケット | 世界最大のメタバース上のイベント

引用元:https://event.vket.com/2023Summer/

バーチャルマーケット2023は、メタバース内で開催された大規模なバーチャルイベントで、デジタル空間を利用して多様な企業やクリエイターが商品やサービスを展示・販売する場です。

このイベントは、現実世界のマーケットや展示会とは異なり、インターネットを通じて世界中の参加者がアクセス可能で、バーチャルリアリティ(VR)技術を活用してリアルなショッピング体験を提供しました。

2023年に開催されたバーチャルマーケットは、様々な分野の企業やクリエイターが出展し、ファッション、アート、テクノロジー、エンターテインメントなど幅広いジャンルの製品が展示されました。

参加者は、自宅にいながらVRヘッドセットやパソコンを通じて仮想空間にアクセスし、出展ブースを回って商品を見たり、直接クリエイターと対話したりすることができました。

③TOYOTAによるバーチャルガレージ

引用元:https://toyotagazooracing.com/jp/eventexhibition/tokyoautosalon2023/virtualgarage/

自動車販売台数が3年連続で世界一を誇るトヨタ自動車と、日本最大級のメタバースプラットフォーム「cluster」を運営するクラスター(東京・品川)が、メタバース上で車を展示する新たな取り組みを開始しました。

それは、1月13日から22日までclusterにオープンした「バーチャルガレージby TGR/LEXUS」です。

世界最大級のカスタムカーイベント「東京オートサロン2023」に展示されたトヨタの「TOYOTA GAZOO Racing(トヨタ・ガズー・レーシング)」と「LEXUS」の一部の車両が、メタバース上で展示されました。

メタバース上では、車両の外観だけでなく内部構造も楽しむことができ、さらにTOYOTA GAZOO Racingのドライバーによるトークイベントもバーチャル空間で開催されました。

④JM梅田ミュージックフェス

JM梅田ミュージックフェスは、阪神阪急ホールディングスが主催するメタバース上での音楽フェスティバルです。このイベントは、デジタル技術を活用して仮想空間内で音楽フェスを開催することで、新たなエンターテイメントの形を提供しました。

参加者は自宅にいながらVRやパソコンを通じてバーチャル会場にアクセスし、様々なアーティストのライブパフォーマンスを楽しみました。

リアルな音楽フェスと同様に、ステージや観客席が設置され、参加者はアバターを通じて会場を自由に移動ができ、交流が行われました。

イベント中には、人気アーティストのライブステージが次々と繰り広げられ、迫力ある音楽体験を提供します。また、特別なデジタルコンテンツや限定アイテムの販売も行われ、参加者はフェスティバルの記念としてこれらを購入することができました。

⑤Decentralandのメタバースファッションウィーク

引用元:2023年と2024年の6大メタバースイベント (zenledger.io)

2022年3月に開催されたDecentralandのメタバースファッションウィークは、仮想空間で行われた初のファッションイベントです。

このイベントでは、有名ブランドやデザイナーがバーチャルランウェイで最新のデジタルファッションを披露し、参加者はその場でアイテムを購入することができました。

また、参加者は自分のアバターに試着させることができ、リアルなファッションショーに匹敵する体験を提供しました。

数多くのイベントが開催されたが、エトロ(ETRO)やドルチェ&ガッバーナ(DOLCE & GABANNA)などのブランドのショー開催され、いずれもランウェイに花をあしらった、似たような演出で披露されました。

⑥バーチャル渋谷ハロウィンフェス

バーチャル渋谷ハロウィンフェスは、毎年ハロウィンシーズンに開催されるオンラインイベントです。

このイベントは渋谷区とパートナーシップを組んで行われ、渋谷の街を仮想空間に再現し、様々なアクティビティやエンターテインメントを提供します。

参加者はアバターを使って仮想渋谷を探索し、ステージでのライブパフォーマンスや、仮装コンテストなどのイベントに参加できます。

特に2021年には、コロナ禍でリアルなハロウィンイベントが制限された中、多くの人々が仮想空間でのイベントに参加し、盛況を博しました。

バーチャル渋谷ハロウィンフェスは、デジタル技術を活用して安全かつ楽しいハロウィン体験を提供する場として、注目されています。

⑦KDDIの「Virtual Shibuya」

KDDIは渋谷区と協力して「Virtual Shibuya」を立ち上げました。

ここでは、ライブイベントや映画のプレミア上映、企業のプロモーション活動などが行われており、ユーザーは自宅にいながらも仮想の渋谷を楽しむことができます。

Immersive Global Summit

引用元:https://zenledger.io/blog/6-cant-miss-metaverse-events-to-navigate-the-virtual-frontier/

フロリダ州オーランドで開催されるこのサミットは、VR、AR、MRの技術に特化した内容で、NFT、Web3、AI、ホログラム、ボリュメトリックキャプチャなどの最新技術に焦点を当てています。

IGSには、業界をリードする多くの企業が参加します。過去のスピーカーには、Meta、Qualcomm、Microsoft、Unityなどの代表者が含まれ、最新のXR技術やメタバースの未来についての洞察を提供しました。

⑨OKIVFES SOUND WAVE 2023

OKIVFES SOUND WAVE 2023は、沖縄をテーマにしたメタバースイベントで、2023年12月23日に開催されました。

このバーチャルライブイベントは、「VRChat」と「YouTube」で配信され、沖縄のバーチャルタレントである根間ういがリードし、ピーナッツ君、富士葵、ガチャピン・ムックなどの多彩なアーティストが参加しました。

このイベントは、沖縄の海やシーサー、ハイビスカス、首里城などを背景にしたバーチャル空間で行われ、参加者は沖縄の雰囲気を楽しみながらライブパフォーマンスを堪能しました。

また、イベント期間中にはさまざまな沖縄体験ができるアトラクションや展示も用意され、沖縄の文化と魅力を仮想空間で体験することができました

⑩FORTNITEで米津玄師や星野源がバーチャルライブを開催

米津玄師と星野源は、フォートナイトというオンラインゲーム内でバーチャルライブを実施しました。

この音楽ショーは「Soundwave Series」と名付けられ、世界中のアーティストを紹介するシリーズの一環で、2021年9月28日に星野源さんが参加を発表しました。

米津玄師に続き、星野源さんは日本人として2人目のバーチャルライブ出演者となりました。

メタバースを利用した音楽ライブは、多くのユーザーを集めるだけでなく、メタバース特有の体験を提供し、多くのビジネスチャンスに繋がるとされています。

⑪第一生命のバーチャル企業説明会

第一生命は、メタバース上で大規模なバーチャル企業説明会を開催しています。

2021年には、新卒向けの大規模企業説明会「DL-FESTA」において、メタバースプラットフォーム「XR CLOUD」を導入し、メタバース内での企業説明会を実施しました。

参加者数は5,000名を想定しており、「1日で第一生命を丸わかり」というテーマのもと、役員や人事部長による講演や社員との座談会を通じて、活発なコミュニケーションを取りながら企業理解を深めるイベントとなりました。

現在、他の企業も就職説明会にメタバースを導入する動きが見られ、今後は保険業界に限らずスタンダードになると予想されています。

⑫VARKのテレ東バーチャル音楽フェス

テレビ東京が開催したバーチャル音楽フェス「テレ東バーチャル音楽フェス」は、2021年10月10日にVARKというバーチャルリアリティプラットフォームを活用して行われました。

このイベントでは、参加者が仮想空間内で音楽を楽しむことができ、リアルタイムでのインタラクティブな体験が提供されました。

VARKを通じて、視聴者はお気に入りのアーティストのライブパフォーマンスをバーチャルで体感し、まるで現地にいるかのような臨場感を味わうことができました。

⑬NeoMeの大規模バーチャル空間での独自メタバースPF

「NeoMe(ネオミー)」は、ぴあ株式会社が運営するバーチャルライブプラットフォームです。

ユーザーはアバターを使って仮想空間内でライブパフォーマンスを楽しむことができます。初のライブイベント「NeoMe Live Vol.1」は2022年5月28日に開催され、人気バンド「ヤバイTシャツ屋さん」が出演しました。

このイベントは無料で視聴でき、限定デジタルグッズの販売やアーティストルームも設置されました。

⑭Metaverse Music Festival(世界最大級のバーチャル音楽フェスティバル)

2023年11月16日から18日にかけて開催されたDecentraland Music Festivalは、仮想世界Decentraland内で行われた革新的な音楽イベントでした。

今年のフェスティバルは「再生と再生」をテーマに、デジタルネイティブのパフォーマンスと音楽の革新に焦点を当てました。

イベントには、80以上のインタラクティブなパフォーマンスが用意され、参加者は様々なジャンルの音楽を楽しむことができました。

特に注目すべきは、テクノ、ヒップホップ、次世代の日本の音楽など、幅広い音楽スタイルが紹介されたことです。このフェスティバルは、アーティストと観客の間の境界を曖昧にし、没入型でインタラクティブな体験を提供しました。

さらに、ファッションとライフスタイルブランド「スマイリー」による特別なアクティベーションが行われ、参加者はユニークなウェアラブルアイテムやエモートを手に入れることができました。

イベントには、コミュニティアートタワーの作成やデジタル・ネオテクノペイガンのレイブなど、ゲーミフィケーションされた体験も含まれており、参加者はより深くフェスティバルに没入することができました。

⑮日産自動車:メタバースで新車発表・試乗会を開催

日産自動車は、メタバース上で新型軽電気自動車「日産サクラ」のお披露目会を開催しました。このイベントは、VR技術を駆使して新たな視点から商品の魅力を発信することを目的としています。

発表会では、メタバース内に特設されたバーチャル展示場が舞台となり、参加者は360度の視点から「日産サクラ」を詳細に見ることができました。

車の内外装デザインや技術的な特徴をリアルタイムで体験できるインタラクティブな機能が提供され、まるで現実に存在するかのような臨場感が演出されました。

イベントのクライマックスでは、特別に設計された音響効果と光のショーが展開され、音楽と光の演出とともに「日産サクラ」が華やかに登場しました。この演出により、参加者は車の魅力を最大限に感じることができました。

また、VR対応機器を持たない参加者向けにリアルな会場でのYouTubeライブによるパブリックビューイングも行われ、メタバースでのイベントが大型スクリーンで中継されました。

⑯24時間1万人のわくわくメタバース活用EXPO2023

24時間1万人のわくわくメタバース活用EXPO2023は、メタバース空間で開催された革新的な展示会で、企業やクリエイターが最新の技術やサービスを紹介し、参加者に新たな体験や知識を提供する場として大きな注目を集めました。

2023年に行われたこのイベントは、24時間にわたり延べ1万人以上の参加者を集め、メタバースの可能性を存分に活用しました。

このEXPOでは、参加者が自分のアバターを通じてバーチャル会場を自由に移動し、出展ブースを訪れることができました。各ブースでは製品やサービスが展示され、リアルタイムでの対話やデモンストレーションが行われました。これにより、参加者は実際に製品を見て触れるような感覚で体験でき、出展者との直接的なコミュニケーションも可能となりました。

イベントの中では、ワークショップやセミナーが開催され、最新の技術やトレンドに関するプレゼンテーションやディスカッションが行われました。

これにより、参加者は新たな知識を得るとともに、業界の動向を把握することができました。また、ミニゲームやコンテストといったエンターテイメント要素も多数用意され、参加者は楽しみながらイベントを満喫することができました。

さいごに

メタバースイベントの事例とそのメリットを紹介しましたが、これらのイベントは新たな交流やビジネスチャンスを提供する一方で、コスト削減や参加者のアクセスの容易さなど、さまざまな利点をもたらしています。

メタバースは、仮想空間でのリアルな体験を可能にし、物理的な制約を超えて多くの人々を結びつける強力なツールとなっています。

今後、メタバース技術の進化に伴い、さらに多くの分野でその活用が期待されるでしょう。

この記事を書いた人

金川 和也のアバター 金川 和也 Beyond Work Labo代表/メタバースとDXの専門家

BeyondWorkLaboの運営主です。
株式会社LocalSquareの代表で上場企業から中小企業まで
法人向けにメタバース活用支援やDX支援を行っています。

このサイトでは、「未来の働き方改革」をスローガンとしてメタバースから業務効率化、DX、AIなど明日の働くを"大きく変える"皆様に役に立つ情報をメディアを通して発信していきます。是非、役に立つなと感じたら拡散よろしくお願いいたします。

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