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【2023年最新版】バーチャルイベント(オンラインイベント)の成功への道 | 参考事例12選とその秘訣

新型コロナウイルスの蔓延以降、世間でのイベントの開催方法は、オフライン、オンライン、ハイブリッドと多岐にわたるようになりました。その中でも、通信技術の発展やビデオ会議の普及に伴って、オンライン上でイベントを開催する「バーチャルイベント」の注目度が高まっています。

今回は、そんなバーチャルイベントに関して、実際の事例や、開催の流れのご紹介とともに説明をしていきます。

目次

バーチャルイベントとは

バーチャルイベントとは、オンライン上の仮想空間で実施されるイベントであり、その空間は現実世界を模したものであることも、オンライン独自の創造的な場所であることも可能です。参加にはパソコンやスマートフォンなどの端末が必要となります。バーチャルイベントの主な利点は、場所や人数の制約を受けずに楽しめること、最新技術の体験が可能であることです。具体的な例としては、音楽ライブ、展示会、成人式などが挙げられます。

杉山

新型コロナウイルスによる、対面での接触機会の減少を皮切りに、オンライン上でのイベントの開催が頻繁に開催されるようになりました。仮想空間上でのイベントは、後述するような利点が多くあり、今後も様々な分野で転用されることが見込まれています。リアルイベントの代替としてのバーチャルイベントではなく、相互補完的に、それぞれの利点を生かしたハイブリッドな開催が予想されます。

バーチャルイベントのメリット、デメリット

さらに具体的にバーチャルイベントのメリットを見ていきましょう。

オンライン上で開催されるバーチャルイベントには、下記のようなメリットがあります。

①時間や場所の制約がないこと
オフラインでのイベントとはことなり、会場の利用時間や、開催場所の選定、また天気や交通機関の影響を受けることが無いため、気軽な開催が可能です。また、オンライン上での開催のため、来場者の人数の制限もオフラインでのイベントよりは融通が利きやすいです。

②開催データの収集
オンライン上でのイベントのため、データの収集や分析と相性が良く、回数を重ねるごとに明確な根拠をもった改善が可能です。例えば、来場者の行動ログを計測したり、滞在時間を計測し、来場者データと照らし合わせることで、実際に自社の展示に足を運んだ層の属性を分析し、今後のPRの方向性を定めたり、ターゲット層に対して、より魅力的な展示へと改善をしやすくなります。

③ECとの連携
バーチャルイベントの仮想空間上に、ECサイトを連携することで、オンライン上で展示を見ながら、そのまま購買までを促すことができます。近年では「Metaverse(メタバース)」と「Commerce(コマース)」を組み合わせた造語としてメタコマースという言葉が生れていますが、バーチャル空間上に、接客スタッフを配置し、まるで実世界のウィンドウショッピングのようにストア上を歩き回るといった新しい購買体験の提供が可能になります。

④低い開催コスト
オフラインでのイベントでは、会場などの費用に加え、交通費等の直接的なコストが発生するほか、担当者が会場まで移動する間接的なコストが発生しますが、バーチャル展示会では、直接的なコストもオフラインと比べると比較的安価に抑えることが可能です。加えて、PCからワンクリックで会場にログインできたりと、移動などの間接的なコストの低減も期待できます。さらに、同様のイベントを定期開催することで、2回目以降の開催コストを大幅に低減することも可能です。

このように、多くの魅力的なメリットがありますが、当然バーチャルイベントのデメリットも存在します。具体的には下記のようなデメリットが考えられます。

①サイト構築・システム構築が大変
バーチャルイベントサイトでは、サイトのダウンや不具合、来場者の問い合わせやクレームなどに対応する必要があります。自社で行う場合は、トラブル対応のスキルや経験が必要です。外部に委託する場合は、トラブル対応費が別途必要となるケースが多くあります。まだまだ国内でのバーチャルイベントの開催事例は少なく、実際にどのようなトラブルが発生するかは開催してみないとわからないこともあり、イベント当日いきなり問題が発生してしまうと、対応することのできる外注先を探すだけでもかなりの労力となる場合があります。

②物理的な「体験」は提供できない
バーチャルイベントでは、ウェブサイト上で製品やサービスを紹介することができますが、実際に手に取って見たり触ったりすることはできません。また参加者同士のコミュニケーション等もオフラインと同等の形式では難しいケースがほとんどです。そのため、バーチャルイベントとして展示会を開催する際には、リアル会場での開催と同時並行で開催し、相互に送客し合えるような座組にしたり、デジタルコンテンツ等のオンラインとの相性が比較的に良いコンテンツに絞って開催を行ったりと工夫がなされています。

③セキュリティ面
また、オンライン上での開催のため参加者が気軽に画面録画を行うことができたり、資料を入手したり、とオフラインでの開催以上にセキュリティ面に気を配る必要があります。また、イベントの種類によっては個人情報を収集して実施することもあるでしょう。その際には特に、情報の漏洩に注意する必要があります。個人情報の収集は別サイトで行うようにしたり、バーチャルイベント上のアバターのプロフィールや名前に不要な情報を記載しないなどの対策をすると良いでしょう。

杉山

オフラインでのイベント開催、オンラインでのイベント開催、双方それぞれのメリットデメリットがありますので、自社でバーチャルイベントを開催する際は、何を目的とし、何を重視するかの企画やコンセプトが何より重要になっていきます。

バーチャルイベントで使用される機能

とても便利で魅力的なメリットが多くあるバーチャルイベントですが、どのような機能が実装されており、どのような体験が可能なのでしょうか。もちろんイベントの形式によって異なりますが、下記では主な機能についてご紹介していきます。

①VR機能
特別なヘッドセットやコントローラーで仮想世界に没頭し、現場にいるような体験が可能となります。例えば、ライブや展示会での臨場感ある体験が実現できます。

②ライブ配信機能
イベントをリアルタイムにオンラインで配信し、遠隔地の参加者と交流が可能です。カンファレンスやウェビナーでの講演やデモとして利用されるケースが多くあります。

③エンゲージ機能
ライブチャットやQ&A、キャプション、投票、アンケートなどで参加者の交流とイベントの盛り上がりを促進します。

④分析機能

参加者のデータや行動、フィードバックを分析し、イベントの改善やフォローアップに役立てることが可能です。

⑤録画機能
イベントを録画し、保存する機能です。イベントに参加できなかった方に向けての、後からの視聴や、後のマーケティングへの活用が可能です。

⑥アバター機能
仮想空間上での体験を、自分に模したオリジナルのキャラクターや好きなデザインのキャラクターとして行うことができます。実際に自分自身の顔を表示させず、気楽な参加を可能にします。

杉山

そのほかにも、開催するイベントの種類やジャンルによっては、多種多様な機能を駆使して、参加者が最大限楽しめるような取組を行っています。

全12事例から、目的別にバーチャルイベントの事例3選ご紹介

様々なメリットを持つバーチャルイベントですが、さらに具体的な理解を深めるために、実際に開催された事例を見ていきましょう。多種多様な目的でバーチャルイベントを開催することが可能なため、目的別にバーチャルイベントを分類してご説明します。

開催したい目的が近いジャンルの事例を是非参考にしてみて下さい。

①エンターテインメント

音楽ライブや、コンサート、コメディ、ゲーム、スポーツ等、視聴者や、参加者に楽しみや感動を提供することを目的にしたイベントです。

・SANRIO Virtual Festival

(引用:SANRIO Virtual Festival 2023 in Sanrio Puroland 公式サイト)

“サンリオ初のリアルとバーチャルが融合した新感覚メタバースイベント「SANRIO Virtual Fes in Sanrio Puroland」は、2021年12月11日と12日に開催されました。この世界最大級の音楽フェスには、Kizuna AIや初音ミク+ピノキオピー、AKB48(Team8)などの豪華アーティストやサンリオキャラクターが出演しました。イベントは、VRプラットフォームVRChatとの共同開催で、バーチャルサンリオピューロランド内に設けられた地下5階のフェス会場で行われました。参加者は、スマートフォンやPCなどのデバイスを使ってバーチャル空間にダイブし、音楽ライブや限定グッズのショップ、サウナなどの体験を楽しめました。

・バーチャルマーケット

(引用:https://event.vket.com/about )

バーチャルマーケットは、メタバース上で開催される世界最大級のVRイベントで、2018年から開催されています。このイベントでは、アバターや3Dアイテム、リアル商品の売買が可能で、乗り物の体験や音楽ライブ参加もできます。ギネス世界記録™を保持し、100万人以上が訪れています。VR空間上での販売を目的とした多様な商品が展示され、企業やクリエイターにとって新たなPRの場となっています。バーチャルマーケットは、バーチャル空間の経済圏の発展に貢献し、多くの人にバーチャル体験の機会を提供しています。

・リアル×VR新感覚体験型旅行「バーチャル修学旅行360」

(引用:https://www.jtbbwt.com/education/service/solution/jh/online/exchange-experience/virtual-trip/)

「バーチャル修学旅行360」は、VR技術を活用した学校向けの体験プログラムです。これにより、生徒たちは学校から修学旅行先の没入感ある映像体験や特別な体験を楽しむことができます。2020年には京都・奈良編が開発され、多くの学校で導入されました。2021年には日光編と沖縄編が追加され、プログラムはSDGs学習やオンライン交流も含むようになりました。このプログラムは、修学旅行の代替としてだけでなく、受入施設へのサービス提供機会の創出にも貢献しています。

杉山

エンタ―テインメント型のバーチャルイベントで重要になるのは、その体験価値としての没入感となります。まるで実際にその世界に入ったかのような錯覚を覚えるほどの没入体験は現状ですとヘッドセットやVRゴーグルを用いた3D形式のメタバースプラットフォームとの相性が良いようです。

②教育

ウェビナー、セミナー、公演、ワークショップ、コース、クラス等、知識やスキルを学ぶことを目的としたイベントです。

・Metaversity(メタバーシティ)

(引用:https://www.victoryxr.com/)

アメリカ・アイオワ州のVictoryXRは、「メタバーシティ」と呼ばれるメタバース上の大学を世界中に拡大しています。このプロジェクトは、Meta(旧Facebook)の支援を受け、没入型学習への移行を目指しています。Metaは資金提供とVRヘッドセットの提供を行い、VictoryXRは教育用ソフトウェアを開発しています。メタバーシティの導入により、新型コロナウイルス流行時のオンライン学習の課題を克服し、大学と学生にメリットをもたらしています。

・VR安全教育システム

(引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000024673.html)

株式会社積木製作は、JR東日本新潟支社の依頼で、線路関連工事の安全教育用VRシステムを開発しました。このシステムは、実際の運転席からの360度映像に3DCG作業員を合成した教育コンテンツを含みます。受講者はVRゴーグルを使用して映像を視聴し、危険行動を識別します。複数人同時の教育に対応し、タブレットで操作可能です。積木製作は、今後も建設や製造業向けの安全教育VR導入を進める予定です。

災害体験AR

(引用:https://www.tokiomarine-nichido.co.jp/company/news/2021bousai-ar.html)

東京海上日動と東京海上ディーアールが開発した”災害体験AR”は、スマートフォンやタブレットを用いて河川氾濫や土砂災害のリスクをARで疑似体験できるシステムです。洪水の浸水深や土砂災害のリスクをGPS機能で現在地に基づいて可視化し、ユーザーは任意の地点や水深を設定してリスクを体験できます。このシステムは、防災意識の向上と適切な災害対応に貢献することを目的としています。

杉山

教育の領域でのバーチャルイベントは、いかに実際の状況を模したシミュレーションをリアルに近い形で提供できるかが重要となります。その為、VRやARの技術を用いて、現実の事例に近い体験を提供することが重要となります。

③ビジネス

展示会、展覧会、トレードショー、カンファレンス、ジョブフェア、株主総会等、商品やサービスの紹介、販売、情報交換や交流、採用や投資などの目的で行われるイベントです。

・JASis Web Expo

(引用:https://www.jasis.jp/webexpo/)

「JASIS WebExpo(R) 2023」は、最先端の分析・科学機器に関する情報を提供するWeb展示会です。JAIMAとJSIAが共同で開催し、主に「JASISトピックスセミナー」などのコンテンツが紹介されます。セミナーでは、業界の専門家が現代社会の課題解決に関連するトピックを講演します。展示会は、幅広い分析・科学機器ユーザーにアクセスを提供し、より広範囲の来場者への情報提供を目的としています。

・Climbers

(引用:https://2021online.climbers-evt.com/)

Climbersは、不透明な未来に直面するビジネスパーソン向けのカンファレンスで、各業界の著名人や起業家が登壇し、ビジネス成功の秘訣や自己啓発について話します。2021年秋の開催では3万人以上が参加し、リアルタイムでのリアクションやオンライン名刺交換を通じて、実際の会場と同等の交流体験を提供しています。このカンファレンスは、毎年1万人以上が参加する大規模イベントとして知られています。

・24時間1万人のわくわくメタバース活用EXPO2023

(引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000046230.html)

『24時間1万人のわくわくメタバース活用EXPO2023』は2023年5月17日から18日にかけて開催された、産業関連の大規模なオンライン展示会で、80以上の団体が出展しました。24時間で1万人以上の来場者数を記録し、目標を上回る成功を収めました。このイベントは、メタバースを活用したビジネスチャンスの創出と、その可能性を実感できる場を提供しました。特に中小企業からは、メタバースやNFTの活用に関心が寄せられました。主催は株式会社LocalSquare、株式会社REBFLEET、合同会社ForTwoの3社で、大企業から中小企業まで多様な出展者が参加しました。

杉山

ビジネス向けのバーチャルイベントでは参加企業にとって明確な目的がある場合がほとんどとなります。その為イベントの構成や機能が、目的に特化してあることが重要となります。主に、商談機会の最大化や網羅的な情報収集などが挙げられます。

④ソーシャル

ハッピーアワー、パーティ、誕生日、結婚式、成人式、同窓会など、友人や家族、仲間とのコミュニケーションや親睦を深めるためのイベントです。

・バーチャル結婚式

(引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000155.000017626.html)

クラスター株式会社が運営するメタバースプラットフォーム「cluster」上で、代表取締役CEO加藤直人氏のバーチャル結婚式が行われました。この式は、参加者に対する負担が少なく、遠方のゲストも気軽に参列可能でした。リアルな会場では実現が難しい演出が取り入れられ、アバターの変更で瞬時に「お色直し」も可能でした。バーチャル結婚式は、参加者が多様な衣装で写真を撮影するなど、新しいスタイルを提供しました。

・バーチャル成人式

(引用:https://cluster.mu/e/5efef447-e75f-4feb-9d62-34fd96f307fb)

「バーチャル成人式」は札幌の新成人が中心となり、オフラインでの成人式が中止されたため、バーチャルリアリティ(VR)を活用した新しい形の成人式を企画しました。このイベントは、新成人だけでなく、他の参加者も歓迎し、メタバースの楽しさを紹介する目的があります。主な内容にはVR合唱動画、VR花火、VR振袖コレクション、VR札幌ツアーなどが含まれ、1月11日にメインイベントが開催されました。このイニシアティブは、NHK北海道からの取材も受け、多くの人々にバーチャルコミュニケーションの楽しさを共有する機会となりました。

・バーチャル異業種交流会

(引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000030.000058507.html)

oVice株式会社は、石川県七尾市に本社を置く企業で、アバターを用いたバーチャル空間「oVice」を開発・提供しています。2021年4月16日、oViceはオンライン異業種交流会を開催しました。このイベントは、異業種の方々がバーチャル空間で気軽に交流できるように設計されており、途中入退室が可能で参加無料でした。バーチャルオフィスの概念を取り入れたoViceは、アバターを使って自由に動き、他の参加者と容易にコミュニケーションが取れる特徴を持っています。参加者は、自然なコミュニケーション感覚を体験し、新しいコミュニケーションの形を享受できました。

杉山

ソーシャルイベントをバーチャル形式で開催する際には、そのコンセプトや世界観にあったプラットフォームを選択することが重要になります。結婚式や成人式などは、特にどのような場所で開催するか、が満足度に直結しやすいため、企画コンセプトの設計が大切です。

【実例で紹介】バーチャルイベントの開催の流れ

多種多様なプラットフォームを用いて、様々なバーチャルイベントの開催が可能ということがご理解いただけたかと思いますが、実際にバーチャルイベントを開催してみたい!と思った際には何から始めていくのが良いのでしょうか。

下記では、実際に0からバーチャルイベントを開催する際の大まかな流れについて説明していきます。今回は、1万人のわくわくメタバース活用EXPO2023の実例を参考に、説明を行っていきます。

①企画コンセプトの設計

・開催目的とターゲットの明確化

バーチャルイベントを開催する際には、まずは情報提供なのか、ネットワーキングなのか、教育を目的とするのか、といったように、どのような目的で開催し、どのような層を集客するのかを決定します。

1万人のわくわくメタバース活用EXPO2023では、開催目的はネットワーキングを目的としたビジネス利用をメインとするイベントとして企画がスタートしました。

メタバースを用いて自社の取り組みを今後行っていきたいが、日本国内でのメタバース事例が少ない中で、どのように進めていけばいいか、そしていったい何ができるのかわからない。そういった方に向けて、気軽にメタバース展示を試すことができ、同じように活用を進めたい企業、団体間でのネットワーキングができる事が、開催の目的でした。

〇開催目的:出展企業/団体同士のネットワーキング

〇ターゲット:自社の現在の取り組みをメタバースと掛け合わせてさらに拡大したい、と考える事業主、企業、団体

〇コンセプト:テクノロジーを身近に感じ、様々な可能性を体感するワクワクに溢れる24時間を提供する。

・日程と時間の決定

開催の目的とターゲットが決まると、次は開催時期日程を決めていきます。

開催規模にもよりますが、基本的に4ヵ月〜6ヵ月程の時間が準備期間としてかかることが想定されます。

1万人のわくわくメタバース活用EXPO2023では、企画考案から実際の開催まで77日間の期間を要しました。

②技術設定

・プラットフォーム選定

企画の骨子が定まると、続いてはどのプラットフォームを用いて企画を実現するか、を決定していきます。どのプラットフォームが企画の実現に適しているかは様々な観点から考える必要がありますが、大まかには

①ビデオ会議ツール(Zoom、Googlemeat等)

②2Dメタバースツール(Gather、Ovice等)

③3Dメタバースツール(Clastar,VRChat等)

で大別されます。それぞれのプラットフォームによってメリット、デメリットがあるので注意して選定することがオススメです。

24時間1万人のわくわくメタバース活用EXPO2023では、出展者同士が交流したり、空間内を自由に移動して、網羅的な情報収集とコミュニケーションが取れることが重要だったことから、プラットフォームとしては2Dメタバースツール「Gather」を用いて開催しました。

(会場イメージ)

・技術リハーサル

実際に想定するユーザー体験が選択したプラットフォームで可能かをテストします。

開催当日にプラットフォームに初めて触れるという参加者の方がほとんどとなりますので、どのような点で操作に迷うのかといった点も合わせてテストしておくことが望ましいです。

24時間わくわくメタバース活用EXPO2023では、必要な機能として

①参加者同士の円滑なコミュニケーション

②ウェビナーなどで、参加者全体に呼びかけることのできるアナウンス機能

③チャットを用いた質疑応答機能

④会社紹介、サービス紹介を閲覧できる機能

⑤来場者の人数カウント、ブース来訪者の人数カウント

が必要であったため、事前にテスト、要件のクリアを行っておりました。

③プロモーション

・広報戦略

開催にあたっての機能が問題なくクリアできると、開催にあたっての来場者や協力者を集めるためのプロモーションを行っていきます。基本的にはソーシャルメディアや、メールマーケティング、集客を代行できるサービスなどを用いて行っていきます。

24時間1万人のわくわくメタバース活用EXPO2023では、SNSを中心としたプロモーションの他、クラウドファンディング等と絡めて多くの方に認知協力活動を促しました。

その結果、24時間で1万人という来場目標を達成することができました。

・登録促進と事前対応依頼

バーチャルイベントに参加する参加者を一元で管理し、必要な知識や案内の理解を促すためにも会員サイトやフォームへの登録を呼びかけます。そうすることで当日の参加者数の予測が可能となる他、開催当日の、想定人数に満たない可能性がある場合、早期に対策を講じることができます。

また、展示会形式でバーチャルイベントを開催する場合、展示内容や、展示する際の諸注意事項などもこちらのタイミングで説明することが望ましいです。

④運営

・当日のマネジメント

バーチャルイベント開催当日は、参加者対応やイベントのコンテンツとしての登壇者対応等を改めて確認し、可能な限り滞りの無いように準備します。それでも当日は予期せぬ事態が発生するものなので、急なトラブル対応にも対応できるだけの余裕をもって準備とマネジメントにあたることが望ましいです。

参加者へのログイン情報の提供

基本的には、バーチャルイベントで利用するプラットフォームを初めて使うといった方が多いことが想定されます。その為、イベント前日までにログイン方法などの必須情報を共有し、可能な限りスムーズにイベントに参加できる状態を作っておくことが大切です。

・MC並びに各種アナウンスの実施

バーチャルイベントでは、使用するプラットフォームにもよりますが、参加者が自由自在に会場を歩き回ることが可能です。その為、イベント内特設ステージなどで行われるウェビナーや企画に気づかず、見逃してしまうといったことも少なくありません。イベント内での企画が開始する際には全体にアナウンスをするなど、参加者が満足のいくよう気を配ることが大切です。

⑤フォローアップ

・フィードバックの収集

どのようなイベント企画も、開催するたびにクオリティが上がり、満足度が高まっていくことが望ましいです。その為には、開催時にしっかりとアンケートなどを用いて定量的、定性的にイベントを振り返ることができるようにしておくことが大切です。

事前にどのような形で、どのような項目を振り返るか決めておかないと、イベント開催後にアンケートを改修しなければならなくなり、回答率が大幅に下がることで、有効な振り返りを行うための回答数に満たないといった事態に陥ってしまうため気を付けましょう。

(24時間1万人のわくわくメタバース活用EXPO2023の振り返り結果)

バーチャルイベント成功のポイント

まだまだバーチャルイベントの日本国内における事例は少ないのが現状ですが、それでも今後バーチャルイベントを開催する際に、より満足度の高いイベントを開催したいという方がほとんどかと思います。

是非とも下記の5つのポイントを意識して、イベントを成功に近づけていきましょう。

①明確な目的の設定
イベントを成功させるためには、目的を明確にすることが重要です。これは、教育、ネットワーキング、製品紹介、またはチームビルディングなど様々な形をとることができます。目的に応じて、イベントの形式やコンテンツを決め、目標達成に向けた計画を立てます。

②インタラクティブな要素の導入
参加者が能動的に関与できるように、インタラクティブなセッションを設けることが大切です。例えば、ライブのQ&Aセッション、投票、ワークショップ、ブレイクアウトルームでの小グループディスカッションなどがあります。これにより、参加者はより積極的にイベントに参加し、体験を共有することができます。

③効果的なプロモーション戦略
イベントの成功には、適切な宣伝が不可欠です。ソーシャルメディア、メールキャンペーン、ウェブ広告、パートナーシップを利用して、ターゲットオーディエンスにリーチします。早期登録割引や参加者限定の特典を提供することで、より多くの登録を促すことができます。

④技術的なリハーサル
イベント前に技術的なリハーサルを行い、スピーカーやプレゼンターが使用するプラットフォームに慣れることが重要です。また、オーディオ、ビデオ、インターネット接続など、技術的な問題を事前に特定し解決することで、当日のトラブルを最小限に抑えます。

⑤フォローアップとフィードバックの活用
イベント後のフォローアップは、参加者との関係を維持し、将来のイベントへの関心を高める機会です。イベントの録画や資料の共有、参加者からのフィードバックの収集などを通じて、次回のイベントをさらに改善するための貴重な情報を得ることができます。

まとめ

バーチャルイベントの事例について改めて整理すると

エンタメや、教育、ビジネス利用等様々な用途で利用され、場所や時間の制約なく利用できるバーチャルイベントは非常に便利で、今後、より用途ごとに便利さを増しながら多くの企業や団体が利用していくことが想定されます。

その中でも、明確な目的を持ち、ツールや機能を十二分に理解したうえで、全く新しいユーザー体験を提供していくことがイベントの成功のポイントとなると考えられています。

まだまだ国内での事例が少なく、具体的にどのような準備対応が望ましいかわからない方も多いかと思いますが、サポート機能や相談可能な機会をうまく活用し、イベントの成功へと近づけていってください。

株式会社Localsquareでは、主に2Dメタバースイベントにおいての開催ノウハウや企画構築、会場設計のサポートが可能です。

通常業務と並行して、新しくメタバースを使用したイベントを検討している場合は、より効果的で効率的なサポートが可能ですので、下記よりお気軽にご利用ください。

いかがでしたでしょうか?

今回の記事はここまでとなります。

是非次回の記事でもお会いしましょう。

この記事を書いた人

株式会社LocalSquareにてメタバース空間の企画、デザイン
コミュニケーションデザインを行っています。

バーチャル空間上の共通体験を通じて、心理的安全性を醸成し、関係性の向上を実現します。メタバースという空間が体験価値としてどのような効果効能をもたらすのかについて発信を行っていきます。

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