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メタバースで宇宙旅行に行ける?仮想空間で再現される宇宙空間とは?

世界に浸透しつつある「メタバース」。

メタバースは今まで不可能だったことを可能にしてしまうツールとして注目を集めています。

特に、宇宙産業とメタバースは密接に関わっていて、メタバースを駆使すれば宇宙旅行や宇宙開発だって簡単にできてしまうと考えられています。

では、メタバース上での宇宙旅行とは一体何か?

メタバースで再現される宇宙空間はどんなものなのか?

この記事では、メタバースを駆使した宇宙旅行や、メタバース上で再現される宇宙空間に関して詳しく解説します。

目次

メタバースとは?

メタバースとは、「超越」や「高次元」「空間」を意味するギリシャ語の「メタ(Meta)」と、宇宙空間を意味する英語の「ユニバース(Universe)」を組み合わせた造語です。

文脈的には「超越した高次元空間=メタバース」と言った感じでしょうか?

メタバース空間にある建物や風景は単なる映像ではなく、「体験」することができるので、今まで行けなかった地域、場所にも簡単に行くことができてしまいます。

例として、真空、極寒、放射線が飛び交う宇宙空間は、頑丈に作られた宇宙服を装備し、特殊な訓練を受けた人でないと行けない場所でした。

しかし、メタバースであれば、今まで行くのが難しかった宇宙でも簡単に行くことができてしまうのです。

メタバースで気軽に宇宙に行ける時代になった

従来、宇宙に行くには大きなハードルがいくつもありました。

例えば、宇宙には空気がないので酸素ボンベが必須で、宇宙空間は-270℃の極寒の世界、さらに地表の100倍の放射線が飛び交っているので、頑丈に作られた宇宙服を装備しないと生きては行けません。

また、不足の事態に備えて、宇宙に行く前は特殊な訓練も必要で、訓練は肉体的にも精神的にかなり厳しいものでした。

そして、一番のハードルが料金であり、宇宙旅行に行くには最低でも数千万円、自由度の高い宇宙旅行になると数億〜数十億円レベルの料金がかかってしまうのです。

当然、旅行に数億円払える人は限られているので、宇宙旅行はごく一部の富裕層だけにしか行けるチャンスがありませんでした。

しかし、メタバースの誕生で宇宙旅行が簡単に行ける(再現できる)時代が訪れようとしています。

メタバース上での宇宙旅行とは

メタバース上の宇宙旅行とはどんなものなのか?

まず、旅行にメタバース空間を映し出す装置(ゴーグルなど)を装備します。

そして、メタバース上にいる旅行者が宇宙空間を自由自在に体験します。

メタバースで再現される宇宙空間は、外側から見れば単なる映像に過ぎませんが、体験している人は本当に宇宙に行っていると感じることができます。

本物の宇宙では生命に関わる危険な事態が起きた場合自力で対処しないといけませんが、メタバース上では危険が発生しない、発生したとしても映像なので旅行者が直接被害を受けることはありません。

つまり、メタバース上での宇宙旅行は難しかったことが簡単にできる、危険なことない(存在しない)誰でも気軽に宇宙旅行ができてしまうのです。

メタバース上での宇宙空間とは

メタバースは「360℃三次元で表示される映像」と思っている人もいますが全然違います。

メタバースで再現される宇宙は

  • 無重力を体験できる
  • 宇宙服なしで宇宙空間に滞在できる
  • 寒いor暑い環境の体験

それ以外にも、宇宙船が発着する際のG(重力)、地球では見ることができない衝撃的な光景もメタバース上で再現できてしまうのです。

単に見るだけでなく、宇宙のリアルを知ることができるメタバースは、体験した人にしかそのすごさが分からないと思います。

さらに、メタバース上では移動も簡単にできてしまいます。

現実世界の宇宙は、星〜星に移動する際、光の速さでも数年〜数百万年、中には数億年かかるほど距離が離れています。

もちろん、今の人類の技術では星から星に移動する手段はほとんどなく、地球〜月に行くのが精一杯の状態。

しかし、メタバース上では移動時間の概念がなくなるので、どんな遠くの場所でも一瞬で移動することができてしまいます。

例としてこんなことも可能

  • まずはアンドロメダ銀河へ(光の速さで約250万年)
  • 次にM8へ(光の速さで約5500万年)
  • その次は宇宙の果てへ(光の速さでおそらく464億年)

↑現実ではあり得ませんよね。

もし、遥か遠くに離れた天体に移動する場合は、光よりも早いロケットを作り出すか、ワープ等を駆使した移動手段が必要と考えられきました。

しかし、メタバースであればどんな遠くに離れていても、データを切り替えるだけで移動することができるのです。

メタバース上での宇宙開発とは

メタバース上での宇宙は、旅行だけでなく宇宙開発などのビジネスにも活用されています。

例えば、

  • 宇宙船の打ち上げ
  • 天体での資源発掘
  • 宇宙基地の建設

↑シミュレーション自体はコンピューターでも可能でしたが、確実性に欠けます。

より正確なシミュレーションをするならば、体験が合わさったメタバース空間であれば可能になるのです。

現実世界での宇宙開発は、失敗すると莫大な存在が出てしまいますが、メタバース上であれば失敗しても被害はほぼ皆無。

リスクの高い宇宙開発も、メタバースによるシミュレーションが可能になれば、大幅な経費削減に繋がるのです。

宇宙を体験できるメタバース

メタバース上で宇宙を体験する事例と方法をご紹介します。

SBI新生銀行

SBI新生銀行の「SBI Shinsei Meta Space」は、リアルとバーチャルを融合させた宇宙空間体験です。ユーザーはアバターを使ってバーチャルな宇宙ステーションを探索し、金融に関するクイズや店舗体験を楽しむことができます。

メタパークという仮想ショッピングモールから出発し、ロケットで宇宙空間へ移動します。

金融教育とエンターテインメントを兼ね備えたこのプラットフォームは、新しい形の学びと体験を提供します。

ISS SPACE WALK in METAVERSE

引用元:https://kibo.space/metaverse/

『ISS SPACE WALK in METAVERSE』は、ユーザーが宇宙飛行士の目線で宇宙遊泳を体験できるメタバース空間です。

リアルタイムで国際宇宙ステーション(ISS)と連動し、毎秒8kmで地球を周回するISSの動きを再現。ヘッドセット『Meta Quest 2』を装着するだけで簡単にアクセス可能です。

KIBO宇宙放送局とJAXAが企画・開発し、高品質な宇宙体験を提供しています。他ユーザーとの会話や記念撮影も可能です。

金川

リアルタイムで宇宙ステーションと連動しているのは感動しますよね。

メタバースで再現する宇宙空間のデメリット

メタバース上の宇宙空間は、人間が作り出した仮想空間なので、メタバース上の宇宙は本物ではありません。

そのため、どんな精巧に宇宙を再現しても、それは仮想世界であり現実ではないのです。

メタバース上の宇宙は「仮想世界」だからこそ、色々なデメリットもあるのです。

この項目では、現実ではない仮想世界が故のデメリットをご紹介します。

物は手に入らない

メタバース上の宇宙がどんなリアルに映し出されていても、結局それは映像でしかありません。

映像でも体験ができるのであれば、宇宙旅行には大きく活用できますが、資源獲得が目的の宇宙開発の場合、仮想ではなく「現実」であることが大切になります。

なぜなら、資源はバーチャル空間にある映像では全く意味がないからです。

メタバース上であれば、膨大な資源も一瞬で作り出すことが可能ですが、現実世界で使えないのであれば価値なんてありません。

つまり、体験して楽しむ分にはメタバースで十分なのですが、何かを手に入れたい場合はメタバースだけでは不十分なのです。

再現される宇宙は予想が多い?

本物の宇宙は自然の力で作り出された空間なので(おそらく)作られていない箇所が存在しないことになります。

しかし、メタバース上の宇宙は現実世界で分かっている箇所だけ正確に作り出されて、分かっていない箇所は作られない、もしくは予想で作られることになります。

そうなると、本物の宇宙と違って規模が小さく、大まかな予想で作られた箇所が多くを占めてしまう可能性があるのです。

しかし、逆に言うと宇宙を自分好みにカスタマイズできてしまう点はメタバースならではのメリットなので、現実世界ではあり得ない天体を作り出したり、地球外生命体(宇宙人)を生成してしまうことも可能です。

メタバース上の宇宙は1つしか作ってはいけないルールはないので、あるメタバース上の宇宙はリアル(現実的)で、あるメタバース上の宇宙はバーチャル(非現実的)なんてことも可能です。

VR酔い

VR酔いする人

VR酔いとは、VRゴーグルを装着して映像を見ていると発生する症状で、吐き気、めまい、不快感などを引き起こします。

メタバースで作り出される宇宙空間はかなり複雑かつ細かなものになるので、VR酔いが発生するリスクが高いと言えます。

そのため、三半規管の弱い人はVR酔いに悩む人も出てくるかもしれません。

宇宙酔い

宇宙酔いとは、無重力空間に行くと発生する症状で、吐き気、めまい、不快感などを引き起こし、VR酔いに似ています。

現代のVRは体験まで再現できていないので、宇宙酔いを経験することはありませんが、VRの進化によって体験ができるようになれば宇宙酔いも再現されてしまう可能性があります。

VR酔いと合わさって、三半規管の弱い人はVRで再現されるメタバース宇宙を苦手とするかもしれません。

メタバースで宇宙がより近くに!

いかがでしょうか?

本記事で重要なことをまとめると以下のとおりです。

  • メタバースとは、「超越」や「高次元」「空間」を意味するギリシャ語の「メタ(Meta)」と、宇宙空間を意味する英語の「ユニバース(Universe)」を組み合わせた造語
  • メタバースの誕生で宇宙旅行が簡単に行ける(再現できる)時代が訪れようとしている
  • メタバース上にいる旅行者が宇宙空間を自由自在に体験できる

人類が宇宙に行くことは夢のまた夢でした。

行けるとしても莫大な費用と、長く辛い訓練が必要。

さらに、宇宙に行けるとしても、命懸けで生きて帰れる保証もない…

そんな、儚くて危険だった宇宙旅行も、メタバースの誕生で簡単に行けるかもしれないのです。

しかし、今のメタバースはまだまだ発展途上なので、本物同様の体験はできません。

今後のメタバースの発展に期待しましょう。

この記事を書いた人

金川 和也のアバター 金川 和也 Beyond Work Labo代表/メタバースとDXの専門家

BeyondWorkLaboの運営主です。
株式会社LocalSquareの代表で上場企業から中小企業まで
法人向けにメタバース活用支援やDX支援を行っています。

このサイトでは、「未来の働き方改革」をスローガンとしてメタバースから業務効率化、DX、AIなど明日の働くを"大きく変える"皆様に役に立つ情報をメディアを通して発信していきます。是非、役に立つなと感じたら拡散よろしくお願いいたします。

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