【最新版】メタバースの人気・注目コンテンツとは?開発会社もご紹介
近年では、メタバースは多くのコンテンツと結びついていて、新たな活用方法が開拓されています。
さまざまな分野でメタバースと結びつくことにより、コンテンツ力を高めることが期待されています。
この記事では、メタバースで人気があるコンテンツについて解説します。
メタバースとは?
「メタバース」とは、「超越した」という意味の「メタ(meta)」と宇宙を意味する「ユニバース(universe)」を組み合わせた造語です。
メタバースは、現実世界に存在しながら、オンライン上で実際の世界と同じような体験や交流が可能な3次元の仮想空間のことです。
仮想空間において、自身のアバターを通じて新たな世界を探索し、コミュニケーションをとることができます。
メタバースのコンテンツの種類
メタバースにはさまざまなコンテンツがありますが、ここでは主なコンテンツの種類について解説します。
VR体験
メタバースを利用することで、VR体験をすることが可能です。
例えば、企業としては、仮想空間内のオフィスで働くことを擬似体験したり、製品がどのように作られるかなどの舞台裏を見てもらうことができます。
メタバースという新しい方法で、会社の製品やサービスに触れることで、顧客エンゲージメントを構築するためのつながりを生むことができます。
また、顧客側にとっては、実際に現地に足を運ぶ必要がないため、より多くの選択肢に触れることができます。
360度動画
360度動画は、視聴者に完全な没入感を与え、世界観に引き込まれるような体験ができる動画です。
没入感が高いため、まるでその場にいるような臨場感を味わうことができます。
360度動画を活用すれば、製品発表会やコンサートなどのイベントも、従来の2D動画と比べて、よりリアルに近いものを提供できます。
現状では、360度動画はあまり普及していませんが、今後その数は飛躍的に増えると予想されていて、多くの企業が、360度動画の作成やアップロードを容易にするための機能開発に取り組んでいます。
インフォグラフィックス
「インフォグラフィックス」とは、わかりにくい情報をイラストやグラフを用いて視覚的にわかりやすく表現したものです。
インフォグラフィックスを使うことで、情報量が多いものでも、視覚的に伝わりやすい形で伝えることができます。
メタバースでは、このインフォグラフィックスに相互作用をもたらすため、さらに踏み込んだ情報を届けることができます。
例えば、メタバース内のスポットをクリックすることで、特定のトピックや要素についての詳細を知ることができたり、VRを組み込むことでより没入感を感じることができるようになります。
バーチャルイベント
メタバースでは、誰もが参加できるバーチャルイベントを開催することが可能で、発表会や会議、コンサートなどのあらゆるイベントが開催できます。
音楽イベント、ファッションイベント、スポーツ観戦など、さまざまなイベントがすでに開催されています。
メタバースを使えば、このようなイベントを新しいレベルに引き上げることが可能で、新たな体験価値を提供できます。
コミュニティ
メタバースは、コミュニティを形成するのに最適な場所と言われています。
メタバース内でフォーラム、セミナー、会議などを実施することで、コミュニティのメンバー同士のコミュニケーションが広がれば、企業やブランドにとって顧客の声を聞くことができる機会になります。
また、クラウドソーシングでアイデアを募り、製品やサービスに対するユーザーの声を集めることで、企業は顧客とより深い関係を築くこともできます。
メタバースの人気コンテンツ
ここでは、メタバースの人気コンテンツについて紹介します。まとめると以下の通りです。
- オンラインゲーム
- メタバース観光
- メタバースイベント
- メタバースオフィス
- メタバースEC
オンラインゲーム
メタバースはさまざまな分野で活用されていますが、最も活用されているのがオンラインゲームです。
ゲームを遊ぶユーザーはデジタル空間と親和性が高いため、他の分野と比べてユーザーの参入障壁が低いことも要因です。
メタバースの活用が進んでいるオンラインゲームをいくつか紹介します。
フォートナイト
「フォートナイト」は、Epic Gamesが配信しているバトルロワイヤルゲームです。
オンラインゲームの中ではメタバースの最先端といわれています。
ゲームは、バトルロワイヤルというジャンルで、参加者は仮想空間の無人島に飛行船からスカイダイビングで落下する形でゲームを開始し、最後の1組になるまで戦います。
プレーヤー間でコミュニケーションを取り、仮想空間上のアイテムを集め、資材を採取して壁や階段を作ることで攻撃を防御できるというゲーム性となっています。
また、ゲームでありながら、仲間同士が集まる場所としてのSNS的な空間であることも特徴で、メタバースに必要な環境が整っています。
フォートナイトでは、さまざまなコラボレーションを行っていて、ラッパーの「トラヴィス・スコット」がフォートナイト上でバーチャルコンサートを開催したり、日本では、米津玄師や星野源などのアーティストのライブをフォートナイト上で実施されました。
マインクラフト
「マインクラフト」は、マイクロソフトの子会社のMojang Studiosが提供するゲームです。
マインクラフトは、仮想世界でさまざまな素材を採取して道具や建物を作るゲームです。
他の参加者と協力したり競争したり、他の生物と戦ったり、アバターのコスチュームを変更したりなど、自由度が高い点もメタバースに適した環境となっています。
多くの企業とのコラボレーションもあり、ディズニーとのコラボでウォルトディズニーワールドを再現した有料のスキンやワールドの販売、LACOSTEのコラボ商品販売を記念したコラボワールドなど、メタバースとしての機能を果たしていると言えます。
あつまれどうぶつの森
任天堂が発売している「あつまれどうぶつの森」は、アバターが動物や他のアバターと交流しながら、無人島生活を楽しむゲームです。
仮想空間上で家具や道具をDIYしたり、野菜を育てたり、ゲーム内のお金を稼ぐといったメタバース的な要素が多く、アバターの着せ替え衣服では有名ブランドが参入するなど企業とのコラボ企画も多くなっています。
コロナ禍で外出が制限されていた際には、実際に対面で交流する手段の代替としても利用されていました。
メタバース観光
メタバースは観光でも活用されています。
例えば、沖縄県は「バーチャルOKINAWA」をリリースしていて、仮想空間では沖縄の街並みや文化を体験できます。
また、旅行・運輸各社はコロナ禍で業績が悪化する中で、バーチャル旅行への投資が活発になりました。
エイチ・アイ・エスでは、リーズナブルな価格で体験できる1,000以上のオンライン体験ツアーを提供しています。
メタバース観光は、リーズナブルな価格で、スキマ時間に出かけることができ、満足度も高く好評です。
また、実際にその場所に旅行に行きたいという旅行需要につなげることもできます。
メタバースイベント
メタバースでは、多くのイベントが開催されています。
メタバースでのイベントは、キャパシティを心配する必要がないため、多くの観客を集めることができます。
また、参加者も会場に行く必要がないため、移動の手間を省くことができます。
実際にメタバースで開催されたイベントには、以下のものがあります。
- 東京ガールズコレクション
- バーチャルマーケット
- バーチャル渋谷ハロウィーンフェス
- TOKYO GAME SHOW VR
- SANRIO Virtual Fes in Sanrio Puroland
リアルでも有名なイベントが多く、多数の参加者を集めています。
メタバースオフィス
「メタバースオフィス」は、コロナ禍によって注目が高まったコンテンツです。
テレワークが普及したことにより、オンラインで自宅に居ながら仕事をする手段として、コミュニケーションが簡単にとれるメタバースが注目されました。
特に、中途社員や新卒など入社直後で慣れていない社員などのコミュニケーションを促進できることが期待されています。
メタバースオフィスとしては、「Horizon Workrooms」が有名です。
Horizon Workroomsは、VRゴーグルを装着してアバターとしてオフィスに入室し、会議や作業が行えます。
会議では表情や身振り手振りで相手に話しかけることができ、ビデオ会議よりも自然に会話している感覚が得られます。
また、仮想ワークスペースでは、自室で使用しているパソコンの画面や飲み物のボトルを反映することで、よりリアルな仕事を再現できます。
他にも、マイクロソフトは「Microsoft Mesh for Teams」をリリースしています。
アバターで会議や共同作業に参加できる他、複合現実の一種である「ホログラフィック エクスペリエンス」が特徴です。
これは、プロダクトやメンバーの姿を空間に3Dで描き出して共有することができます。
メタバースEC
「メタバースEC」は、3DCGで構築したオンラインショップを既存のメタバースのプラットフォームに出店することです。
オンラインECではできない実際の店舗に来たかのような体験ができます。
オンラインECでは、接客をすることはできませんが、メタバースECでは顧客と店員がアバターで同じ空間上に滞在するため、会話を交わしての商品販売を実施することができます。
また、実店舗では難しい、海外の店舗などすぐに行くことができる点もメリットです。
他にも、実店舗のような営業時間の制限がないため、時間に関係なく利用することができます。
メタバース関連のコンテンツ開発会社
ここでは、メタバースのコンテンツ開発会社を紹介します。
monoAI technology株式会社
「monoAI technology株式会社」は、2013年1月に設立された企業で、ゲーム開発事業やXR事業、AIQA事業を行っている企業です。
「先進技術で、エンタメと社会の未来を創造する」をミッションにして、大人数が同時接続可能なバーチャル空間であるXR CLOUDの開発、運営を行っています。
XR CLOUDは、同じメタバース空間上に同時に最大1,000人まで参加できることが特徴です。
また、エンタメ系のイベントから講演会や説明会などビジネスで活用するイベントの企画、開発も行っていて、幅広いジャンルのメタバースイベントの開催実績がある企業となっています。
クラスター株式会社
「クラスター株式会社」は、メタバースプラットフォーム「cluster」の開発・運営を行っている企業です。
「もっとも身近なメタバース」を理念として、誰もが気軽にメタバースを楽しめることを目指しています。
その一環として、メタバース空間を制作できる機能「ワールドクラフト」をリリースしています。
ワールドクラフトでは、直感的にメタバースの世界を制作することが可能で、スマホやPCなどアプリを利用できる環境があれば、モデリングやプログラムの知識がなくても気軽にワールドをアップロードして楽しむことができる環境を提供しています。
また、大型IPとのコラボも多く、ポケモンや鬼滅の刃といった誰もが耳にしたことがあるようなタイトルのメタバースイベントを実施しています。
メタバースのコンテンツはもっと増えていく
いかがでしょうか?
ここまで、メタバースの注目コンテンツと開発会社について紹介しました。
現在、メタバースは多くの分野で活用されていて、さまざまなコンテンツが利用可能です。
今後さらに活用される分野が広がることが期待されており、多くのコンテンツが利用できるようになるでしょう。