【決定版】メタバースオフィスとは?種類や特徴・メリットについて解説!
近年注目されているメタバースですが、ゲームやエンターテイメントで活用されているイメージがあります。
ただ、ビジネス用途としてメタバースオフィスも注目されています。
この記事では、メタバースオフィスの種類やメリット・デメリットについて解説します。
メタバースオフィスとは?
メタバースオフィスとは、インターネット上の仮想空間につくられたオフィスのことです。
メタバースオフィスは、バーチャルオフィス、仮想オフィスとも呼ばれていて、ユーザーの分身であるアバターを動かすことで、現実世界では別の場所にいながら同じオフィスで働いているような感覚で仕事ができます。
メタバースでは、ゲームやエンターテイメントでの活用が進んでいますが、メタバースオフィスのようなビジネス分野でも活用されています。
メタバースのオフィスの種類
メタバースオフィスには、種類がいくつか存在します。
ここでは、以下の代表的な3つについて解説します。
- 3Dメタバース
- 2Dメタバース
- 音声コミュニケーション特化
3Dメタバース
「3Dメタバース」は、VRやMRの技術を活用し、3次元の仮想空間にオフィスを設置するタイプのメタバースオフィスです。
3Dモデリングされたアバターを操作し、現実世界さながらのオフィスで仕事をするため、実際のオフィスで働いているような感覚になるのが特徴です。
ただし、3Dメタバースを利用するためには、ハイスペックなパソコンや安定した通信環境が必須で、条件によっては快適に利用できない場合があります。
また、メタバースによっては特別なデバイスが必要になるケースがあります。
2Dメタバース
「2Dメタバース」は、3D空間ではない平面的なデザインのメタバースオフィスです。
アイコンや2Dのアバターを操作するタイプで、ワンクリックで話しかけるなど、3Dメタバースよりも手軽に操作できます。
3Dメタバースよりは没入感はありませんが、要求されるスペックや通信環境が低いため、利用しやすく導入しやすいのが特徴です。
音声コミュニケーション特化
「音声コミュニケーション特化」は、文字通りボイスチャットや画面共有などの機能に特化した音声でコミュニケーションをとるタイプのメタバースオフィスです。
画面には簡単なアイコンが並ぶだけで、視覚的なオフィス空間はありません。
没入感は2Dメタバースよりもさらに劣りますが、パソコンのスペックや通信環境の問題で3D・2Dメタバースが利用しづらい場合でも手軽に利用できます。
メタバースオフィスの機能
メタバースオフィスでは、以下のような機能があります。
- ステータス表示
- チャット
- ビデオ通話
- 画面共有
- アバター
- フロアレイアウト
- 勤怠管理
「ステータス表示」とは、「オンライン」「離席中」「会議中」といった、その人の状況をリアルタイムで表示する機能です。
また、メタバースオフィスのサービスによっては、メタバースオフィスの入室・退室が出退勤時刻を管理する勤怠管理機能と連動しているものもあります。
メタバースオフィスのメリット
ここでは、メタバースオフィスのメリットについて解説します。
コミュニケーションがスムーズになる
メタバースオフィスでは、ステータス表示機能でアバターの状態がわかるため、テレワークであっても他のメンバーの状況がすぐに確認できます。
通常のテレワークでは、上司に電話をかけたらWeb会議中だったということがありますが、メタバースオフィスではこのようなことがなく、相手の状況に合わせた円滑なコミュニケーションが可能です。
また、対面のコミュニケーションが苦手な人でも、アバターを利用するメタバースオフィスならスムーズに会話ができる場合もあります。
勤務状況が把握しやすい
メタバースオフィスでは、アバターやステータス表示を確認するだけで出勤状況が確認できるため、勤務状況が把握しやすいというメリットがあります。
従来のように出勤しているかどうか細かく連絡する必要はありません。
また、アバター同士で気軽に会話ができるため、作業の進捗確認がしやすいというメリットもあります。
居住地に関係なく採用できる
メタバースオフィスでは、デバイスと通信環境の条件がそろっていれば、居住地に関係なく仕事をすることができます。
居住地に関係なく人材を採用できるため、全国各地から採用が可能で、さらに海外からの人材も募集できます。
その結果、採用の幅を広げることができるため、より優秀な人材を確保しやすくなるでしょう。
危機管理対策になる
自宅からでもオフィスにいるように仕事ができるメタバースオフィスでは、危機管理対策にも有効です。
例えば新型コロナウイルスの流行によりオフィスへの出勤が困難になった場合でも問題なく事業が継続できるため、BCPの観点からも注目されています。
メタバースオフィスの注意点
メタバースオフィスを導入するためには、いくつかの注意点があります。
ここでは、この注意点について解説します。
快適な通信環境が必要
メタバースオフィスでは、リアルタイムでコミュニケーションをとる必要があるため、常にネットワークに接続しておく必要があります。
特に3Dメタバースの場合は通信量が多いため、快適に利用するためには安定した通信環境が必須です。
もし自宅にインターネット環境がない従業員がいる場合は、会社側がモバイルWi-Fiを提供するなど、メタバースオフィスを利用するための環境整備が必要となります。
目的や使い方を周知させる
メタバースオフィスを導入する際には、従業員に対して導入の目的や使い方を周知させる必要があります。
メタバースオフィスの目的や使い方を理解できないまま導入してしまうと、うまく活用できないかもしれません。
また、使い方がわからなかったり、トラブルが発生した際にすぐに連絡ができるように窓口を用意するなど、導入後のサポートについても検討しておきましょう。
従業員のストレスにならないようにする
メタバースオフィスでは、常に相手の状況が確認できるという点がメリットです。
ただ、一方で常に見られていると感じやすいという側面があります。
常に状況が把握できるというのは適度な緊張感を保つ効果がありますが、監視されていると感じてしまいストレスになるケースもあります。
そのため、メタバースオフィスを監視するために使わないようにルール化するなどの対策が必要です。
メタバースオフィスを選ぶポイント
現在、さまざまなメタバースオフィスが存在します。
ここでは、メタバースオフィスを選ぶ際のポイントについて解説します。
自社の業務に必要な機能があるか
メタバースオフィスを選ぶ際には、自社の業務に必要な機能があるかどうかを確認しましょう。
メタバースオフィスでは、基本的な機能は同じですが、いくつかの特徴的な機能が搭載されているものがあります。
そのため、自社にとってどのような機能が必要なのかについて、事前に整理しておくことが必要です。
パソコンへの負荷と推奨スペック
メタバースオフィスでは、種類によってはパソコンに高いスペックが要求されます。
また、メタバースオフィスの利用中はパソコンに高い負荷がかかり続けます。
そのため、使用するパソコンがメタバースオフィスが要求するスペックを満たしているかどうかや、負荷に耐えられるかどうかについて確認しておきましょう。
また、パソコンがスペックを満たしていた場合でも、メタバースオフィスの利用中は負荷がかかりパソコンの動作が遅くなることがあるため、他の業務に影響がでるかもしれません。
可能であれば事前に無料トライアルなどで使用感を確認しておきましょう。
コストパフォーマンス
メタバースオフィスを導入する際には、コストパフォーマンスを確認することも重要です。
メタバースオフィスを利用する場合は、月額料金の他にも初期費用がかかるケースもあります。
また、スペックを満たすパソコンやモバイルWi-Fiなど、環境整備のために機材を追加で購入する必要があるかもしれません。
これらの導入にかかるコストをすべて算出し、メタバースオフィスを導入することで期待できる効果との費用対効果を検討しましょう。
メタバースオフィスは画期的!
ここまで、メタバースオフィスの特徴やメリット・注意点、選ぶ際のポイントについて解説しました。
メタバースオフィスは、別の場所にいながら同じオフィスで働いているような感覚になるため、新しい働き方として注目されています。
また、従来のオフィスにはないさまざまメリットもあるため、今後普及していく可能性があります。
メタバースオフィスの導入を検討している場合は、無料トライアルから始めてみてはいかがでしょうか。