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【決定版】メタバースの市場規模は?今後の予想についても解説!

【決定版】メタバースの市場規模は?今後の予想についても解説!

近年注目されていて、今後の市場拡大が期待されているのがメタバースです。

この記事では、メタバースの日本や世界での市場規模がどの程度なのかを紹介します。

また、日本におけるメタバースへの取り組みや今後期待されるビジネスチャンスについても紹介します。

目次

メタバースとは?

メタバースとは?

「メタバース」とは、オンライン上の仮想空間でアバターを使用してコミュニケーションなどがとれる仕組みのことです。

現在ではコミュニケーションの他に、ゲームなどで多く利用されていますが、ビジネスや教育など多くの分野での活用が進んでいます。

メタバース内ではアバターやアイテムがNFT化されていて、仮想通貨を使って取引されるケースも多く、仮想通貨と相性が良い点も特徴です。

メタバースの現在の市場規模について

メタバースの現在の市場規模について

今後の市場拡大が期待されるメタバースですが、現在の市場規模はどの程度なのでしょうか。

ここでは、海外と日本の市場規模について紹介します。

海外でのメタバースの市場規模

まずは、海外でのメタバースの市場規模です。

マッキンゼー・アンド・カンパニーによると、2022年6月に発表したレポートにおいて、メタバースの市場規模は2022年時点で28兆8,000億円~43兆2,000億円あると示されています。

また、将来的には2030年に全世界で約720兆円に達する可能性があると予測しています。

この金額は日本全体の経済規模にも匹敵する大きさです。

また、同じレポートによると、業界別の2030年におけるメタバース市場規模は、EC業界では288兆円〜377.4兆円、教育分野では25兆9,200円〜38兆8,800億円、広告業界では20兆7,360円〜28兆8,864億円、ゲーム市場では15兆5,520億円〜18兆円に達すると予測されています。

このように、今後さらなる市場拡大が予想されています。

日本でのメタバースの市場規模

次に日本におけるメタバースの市場規模を紹介します。

株式会社矢野経済研究所の調査によると、日本国内のメタバース市場規模は2021年には744億円、2022年には1,825億円になる見込みと予想されていました。

また、現在の日本でのメタバースのプラットフォームは、企業向けのものが主流で、消費者向けのものは収益化されていないものが多いとされています。

メタバースのプラットフォームの運営事業者は、サービスやコンテンツを提供する事業者に対して仮想空間を提供し、利用料や開発費用、コンテンツ販売時の手数料などで収益を上げています。

今後の日本でのメタバースの市場規模の予想ですが、総務省の調査によると2030年までに世界のメタバースの市場規模は78兆8,705億円まで拡大すると予想されています。

今後はブロックチェーン技術と組み合わせることで、安全で信頼性が高いデジタル経済圏が構築されると思われます。

日本でのメタバースへの取り組みについて

日本でのメタバースへの取り組みについて

ここからは、日本でのメタバースへの取り組みについて紹介します。

メタバースへの経済産業省の取り組み

経済産業省では、メタバースへの取り組みをすでに初めています。

メタバースの市場が拡大することで、それに関連する法的な整備や公的機関の援助などが必要です。

そのため、経済産業省ではすでに議論を始めており、仮想空間ビジネス拡大には4つの課題があるとしました。

その課題とは以下の通り。

  • 政治的要因:Political
  • 経済的要因:Economical
  • 社会的要因:Social
  • 技術的要因:Technological

VR機器の普及や技術の開発環境の普及をどのように後押しするか、キラーコンテンツの作成者をどのように育成するか、といったものが焦点となっています。

具体的には、以下などが挙げられます。

  • ハードの普及支援
  • コンテンツ作成への支援
  • 人材育成支援
  • 資金面での支援
  • ガイドラインの整備
  • 標準化

今後の日本でのメタバースの発展は、このような支援がどのように受けられるかも重要なポイントになるでしょう。

メタバースへのデジタル庁の取り組み

メタバースについては、デジタル庁も取り組みを初めています。

デジタル庁では、以前からWeb3.0やNFTの技術に対しての法整備を進めていますが、2022年10月に公表された事務局説明資料によると、2023年の通常国会でメタバース関連の法案の提出を図ると公表されました。

メタバースとWeb3.0は関連性が深く、それぞれの法律の影響を受ける可能性が高くなっています。

ただ、現時点でのデジタル庁の見解としては、メタバース関連の法整備については、Web3.0を推進させるための環境整備の一環という扱いとなっています。

メタバースの市場規模の拡大で生まれるビジネスチャンス

メタバースの市場規模の拡大で生まれるビジネスチャンス

メタバースの市場規模は今後発展していくことが予想されていますが、市場規模が拡大することで、さまざまなビジネスチャンスが生まれると期待されています。

ここでは、メタバースで期待されるビジネスチャンスについて解説します。

メタバースに参入する企業

メタバースへはすでにいくつかの日本の企業が参入しています。

特に注目されているのが、以下の4社です。

  • クラスター:メタバースプラットフォーム「cluster」開発・提供
  • バンダイナムコ:「IPメタバース」開発を重点戦略として400億円投資
  • ソニー:PlayStation VR展開、スポーツ観戦・音楽技術でメタバース関連開発
  • スクウェア・エニックス:既存のゲームとNFTを掛け合わせたメタバース開発

「cluster」は、すでに日本最大級のメタバースプラットフォームとなっていて、他にも日本で有名なゲームメーカーも参入を表明しています。

これらの企業により、メタバースで日本発のキラーコンテンツが生まれるかもしれません。

投資対象としてのメタバース

メタバースは、投資対象としても注目されています。

メタバースでは内部通貨として仮想通貨が使われていますが、仮想通貨はデジタル資産として投資目的での売買が盛んです。

また、メタバースでは仮想空間内の土地の売買にも注目を集めています。

企業や投資家がメタバース内の不動産を購入し、将来的にその価値を上昇させることで利益を得る投資方法です。

例えば、購入した土地を活用してビジネスを展開したり、広告を活用することで利益を上げます。

このように、メタバースと仮想通貨は関連性が深く、将来のデジタル経済圏を形成すると予想されます。

メタバースと仮想通貨・NFTの関係について

メタバースの取引では仮想通貨が用いられるなど、メタバースと仮想通貨は相性が良く、その市場拡大に不可欠な技術がNFTです。

NFTは、デジタルアートなどのデジタルコンテンツの所有権や独自性を証明するブロックチェーン技術を活用した技術です。

NFT技術により、メタバース内での取引やコレクションが可能となり、独自の価値を持つデジタルアセットとして機能します。

今後のメタバースの普及により、NFTの市場はさらに拡大すると予想されていて、企業や投資家、コンテンツ作成者によって注目されています。

そのため、メタバースとNFTは今後の投資対象として注目されることが予想されます。

メタバースの今後の普及・発展のシナリオ

メタバースの今後の普及・発展のシナリオ

メタバースの市場規模は今後さらに発展することが予想されていますが、その発展にはいくつかのシナリオが想定されています。

メタバースの発展は「黎明期」「普及期」「定着期」の3つのフェーズに分けられ、現在はまだ黎明期とされています。

この3つのフェーズは2040年ごろにかけて進んでいくと予想されています。

ここでは、それぞれのフェーズについて解説します。

黎明期

メタバースの黎明期は、2025年までとされています。

この黎明期は、一般ユーザーにメタバースが認知される期間です。

黎明期では、メタバースを構成する技術の進化や社会的なニーズの高まりを機会として、多くの一般ユーザーがメタバースに興味を示し始める期間です。

また、それに伴って多くの企業がメタバース市場に参入します。

また、技術の発展により、VRデバイスの小型化や低価格が進み一般ユーザーに普及すること、リモートでのコミュニケーションの需要が高まることなどにより、メタバースが発展するための準備が整うフェーズとなっています。

普及期

黎明期で一般ユーザーへの普及が進んだら、次は普及期になります。

この普及期は2025年〜2030年と予想されています。

メタバースの普及期では、メタバースの関連技術のさらなる発展があり、メタバース上で提供されるサービスがさらに充実することにより、メタバースの普及がさらに進みます。

VRデバイスについても、さらなる小型化が進むことで長時間の装着が可能になり、多くの活動がメタバース上で行われると予想されています。

また、メタバースが普及することで、メタバース上のデジタルアセットの価値が高まり、メタバースでのメディアや広告がより価値も持っていくことでしょう。

定着期

メタバースの発展の最後のフェーズが定着期で、期間は2030年からと予想されています。

定着期になると、メタバースの関連技術は成熟し、メタバースにアクセスするための課題は解決され、多くの人がメタバース空間で活動することが当たり前のようになると考えられています。

メタバースが身近な存在になるため、消費者向けのサービスはさらに充実し、多くの企業の業務プロセスにはメタバースが取り込まれていくでしょう。

メタバースの市場拡大に注目しよう!

メタバースの市場拡大に注目しよう!

ここまで、メタバースの市場規模と今後のビジネスチャンスについて解説しました。

本記事のポイントをまとめると次のとおりです。

  • メタバースの市場規模は拡大が予想されていて、2030年には78兆円程度に成長する
  • 日本でも経済産業省やデジタル庁がメタバース市場の拡大を支援し、多くの企業がビジネスチャンスを探求
  • メタバースは投資対象としても注目されている

今後のメタバースの発展により、多くのビジネスチャンスが生まれると予想されているため、メタバースの市場拡大には注目していきましょう。

この記事を書いた人

金川 和也のアバター 金川 和也 Beyond Work Labo代表/メタバースとDXの専門家

BeyondWorkLaboの運営主です。
株式会社LocalSquareの代表で上場企業から中小企業まで
法人向けにメタバース活用支援やDX支援を行っています。

このサイトでは、「未来の働き方改革」をスローガンとしてメタバースから業務効率化、DX、AIなど明日の働くを"大きく変える"皆様に役に立つ情報をメディアを通して発信していきます。是非、役に立つなと感じたら拡散よろしくお願いいたします。

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