メタバースの住宅展示場とは?メリットと活用事例5選について紹介!
近年注目が集まっているメタバースですが、現在さまざまな分野での活用が進んでいます。
現在は主にゲームやエンターテイメントでの活用がメインですが、住宅展示場にも活用されています。
この記事では、メタバースの住宅展示場への活用事例とそのメリットについて解説します。
メタバースの住宅展示場とは?
メタバースの住宅展示場とは、文字通り住宅展示場をメタバースで行うことです。
メタバースの仮想空間内に住宅を再現して展示し、ユーザーはアバターとして参加します。
現実さながらの住宅をメタバースで再現することで、実際の住宅展示場と同様の体験が可能です。
メタバースの住宅展示場のメリット
メタバースの住宅展示場には、さまざまなメリットがあります。
- 自分の家から参加できる
- 営業活動を受けずに済む
- 家庭の事情で住宅展示場に参加できない場合でも問題ない
ここでは、このメリットについて解説します。
自分の家から参加できる
メタバースの住宅展示場は、オンライン上の仮想空間内で行われるため場所に関係なく、自分の家からでも参加できます。
現実の住宅展示場に参加するためには、現地まで移動し営業時間内に行く必要があります。
ただ、仕事やプライベートの都合などで住宅展示場に足を運ぶことが難しいケースがあります。
メタバースの住宅展示場であれば、現地に移動する必要はなく営業時間の制限もないため、自分の都合に合わせて気軽に参加することが可能です。
営業活動を受けずに済む
マイホームの購入を検討している場合、住宅展示場で得られる情報は貴重であるため、参加したいと考えている方も多くなっています。
ただ、住宅展示場に参加すると運営会社から営業活動を受けてしまうため、躊躇してしまう方もいるようです。
特に、自分のペースで住宅に関する情報を集めたい場合でも、積極的な営業活動によりプレッシャーを感じてしまうかもしれません。
メタバースの住宅展示場であれば、このような営業活動を受けることがないため、自分の好きなペースで参加することができます。
家庭の事情で住宅展示場に参加できない場合でも問題ない
マイホームの購入を検討している方の中で一番多いのが、小さいお子さんがいる子育て世帯です。
そのため、住宅展示場に参加するためには、小さいお子さんを連れて行く必要があります。
ただ、住宅展示場が遠方であったり子どもが慣れていない場所で過ごす必要があるため、参加するだけでも心配事が多いのが現状です。
メタバースの住宅展示場であれば、このような心配はなく、家庭の事情に関係なく参加することができます。
メタバースの住宅展示場の実例5選
ここからは、メタバースの住宅展示場の実例について紹介します。
- VRモデルハウス
- LiveStyle PARTNER
- メタ住宅展示場
- LIVRA WORLD
- くましろハウジング
事例①VRモデルハウス
引用元:https://vrmodelhouse.com/
「VRモデルハウス」は、工務店が運営しているVR住宅展示場です。
メタバースの仮想空間内に住宅会社が実際に設計・販売している注文住宅を高いクオリティでリアルに再現されていて、そこでは複数の物件を観覧することができます。
間取りについても、ウォークスルーで内覧できたり、住宅周辺のシミュレーションや窓からの日差しの再現、日中と夜間に比較など、現実の住宅展示場ではできない体験が可能です。
VRモデルハウスでは、モデルハウスの観覧だけでなく、施工会社の情報も収集できます。また、マイホームの購入には資金や土地探しなど課題が多いことから、専門家を集めたオンラインセミナーも開催しています。
営業活動についても24時間いつでも好きな時間で観覧できるため、通勤中の電車でスマートフォンから利用したり、自宅で都合の良い時間帯に参加することができます。
また、実際の購入に向けての施工会社とのアポイントメントもオンライン上で行うことが可能です。
事例②LiveStyle PARTNER
引用元:https://www.daiwahouse.co.jp/jutaku/lsp/
「LiveStyle PARTNER」は大和ハウスが運営しているメタバース住宅展示場です。
LiveStyle PARTNERは、メタバース上でアバターを用いて担当者と見学者がコミュニケーションを取りながら見学するタイプの住宅展示場です。
ユーザーはスマートフォンやタブレット・PCからメタバースにアクセスして参加し、最大6名の見学者とともに担当者にリアルタイムに質問や相談ができます。
LiveStyle PARTNERは、メタバースの仮想空間内の住宅展示場であるため、現実の住宅展示場では難しい屋根の上を確認するなど、さまざまな角度から見学が可能で、室内では子どもやペットの視点で見学することもできます。
また、見学者が床や壁紙・天井等の色や素材、インテリアなどを切り替えることもできるため、内装をイメージすることも可能です。
事例③メタ住宅展示場
引用元:https://www.metaexpo.jp/
「メタ住宅展示場」は、リビン・テクノロジーズ株式会社が運営しているメタバース住宅展示場です。
メタ住宅展示場は、メタバース上に全国の住宅会社のメタバースモデルハウスを一堂に集めたバーチャル住宅展示場で、ゴーグルは不要でスマートフォンやPCから参加できます。
メタ住宅展示場には全国の住宅会社のメタバースモデルハウスが設営されていて、ユーザーは時間や場所の制限なく、比較検討することができます。
住宅展示場では、実際に建築された住宅の屋内を高画質4Kデジタル撮影したものを使用しているため、リアルな質感で室内を歩いているような体感が可能です。
出展している住宅会社としても、多くの購入希望者にリーチできることや、メタバースにより大幅に訴求力が向上すること、実際の住宅展示場よりもコストが抑えられるというメリットがあります。
事例④LIVRA WORLD
引用元:https://livraworld.com/
「LIVRA WORLD」は、岡田工業株式会社が運営しているメタバース住宅展示場です。
LIVRA WORLDは、パソコンやスマートフォンから24時間好きな時間に住宅を内覧できます。
LIVRA WORLDでは、メタバースの特徴を活かし、従来の住宅展示場では難しいニーズに合わせた間取りの変更が可能です。また、複数の住宅を比較することもできます。
他にも、外壁や内装などの色を変更できるカラーシミュレーションや、素材やオプションをアレンジした際の費用を確認する価格シミュレーション機能などもあります。
出展する工務店としても、このサービスを利用することで、ユーザーは住宅を建てるイメージを家族で共有できる他、概算の費用などの情報を把握した状態で来店予約やオンライン相談となるため、購入確度の高い顧客の送客ができる点がメリットです。
また、現実のモデルハウスを建築するよりもコストがかからない点もメリットです。
今後の展開としては、家具についてもバーチャルでサイズ感の確認や配置のシミュレーションを可能にし、欲しいものをすぐに購入できるサービスの実装を予定しています。
事例⑤くましろハウジング
引用元:https://kumashiro-housing.com/
「くましろハウジング」は、総合建設業の神稲建設が運営しているメタバース住宅展示場です。
同社の公式サイトから無料の専門アプリをダウンロードすることで参加できます。
くましろハウジングでは、CADデータを基に再現されたオリジナルの企画住宅をアバターを使って見学することが可能で、リビングや寝室、天井の高さなどの幅を確認することができるなど、実際にモデルハウスを見学しているかのような臨場感を味わうことができます。
この「くましろハウジング」は、コロナ禍でモデルハウスを訪れるのが難しい、県外から移住したいといった要望から開発されました。
今後は、イベントを開催することなどで、来訪者同士でコミュニケーションが取れる場にしていきたいとのことです。
メタバースの住宅展示場の今後に期待!
ここまで、メタバースの住宅展示場のメリットや活用事例について紹介しました。
本記事のポイントをまとめると次のとおりです。
- メタバースの住宅展示場は、仮想空間内に設営することで時間や場所に関わらず参加できる
- 実際の住宅展示場に行くことが難しい方や、自分のペースで参加したい場合に便利
- 色や間取りをその場で変更するなど、現実ではできないことも再現できえう
- 住宅会社は現実の住宅展示場を設営するよりもコストが削減できる
メタバースの住宅展示場は、住宅会社と購入者の双方にメリットがあるため、今後さらに発展することが予想されます。