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HubSpot 無料版でできること20選【完全ガイド】

CRM(Customer Relationship Management)とは、顧客関係管理を意味しており、日々接している各顧客情報を一元管理し、顧客毎に最適なアプローチを取ることで売り上げを最大化するために必要な手法です。

エクセルやスプレッドシートによる顧客管理も取り組みやすさがありますが、顧客数が多くなるにつれ点の情報管理になってしまいがちです。

そこで上記の方法では限界がある、CRMと言っても実際に何を使っていけば良いのか分からないそんな方にまずは無料で使えるHubSpotをお勧めします。

今回の記事では、HubSpot無料版でできること20選を解説していきます。

目次

HubSpotとは何か

HubSpotとは、アメリカに本社を構えるソフトウェア会社で、主にマーケティング、セールス、カスタマーサービス、ウェブサイト開発といった幅広い分野をカバーしたツールを提供しています。

設立は2006年で世界で120カ国以上で利用されており、7万社を超える多くの企業から支持を受けています。

ここで一つ注目したいのが、そのCRMプラットフォームの豊富な機能と、無料で提供されているサービスについて具体的に見ていきましょう。

HubSpot無料版で使える機能

無料版で使える機能の種類は主に大まかに4つの機能に分かれます。

それぞれ見ていきましょう。

①マーケティング&コミュニケーションに関する機能

②セールスに関する機能

③顧客管理&分析に関する機能

④その他の機能

①マーケティング&コミュニケーションに関する機能

ランディングページやフォームの作成

Hubspotでは、無料でフォームやランディングページを作成できます。これらを作る際には、既製のテンプレートやデザインを利用し、複雑なコーディングの必要性がないため、専門知識を持たない人でも容易に取り組むことが可能です。

とりわけ推奨したいのは、ランディングページのテンプレートの多様性です。各テンプレートはデザインが優れており、デフォルトでレスポンシブデザインが採用されている点も魅力的です。デザイン面だけではなく、実用性にも優れており、非常に有効なツールであると言えるでしょう。

また、フォームに関してもフォローアップのEメールまで自動送信設定をすることが出来ます。

広告管理

インバウンドマーケティングの理念は、広告に依存せず、自社メディアを利用してリードを自然に引きつけることですが、迅速かつ大量のリード獲得を目指す場合、広告の活用は不可欠です。 HubSpotでは、GoogleやFacebookの広告との連携を通じて、広告戦略を効果的に管理することが可能です。

HubSpotでの広告活用の最大の利点は、リード情報と広告キャンペーンが結びつけられることです。たとえば、「半年以上前にフォームを送信したが、それ以降活動のないリードに対して広告を出したい」という場合でも、HubSpotに保存されたコンタクト情報を基にして対応が可能です。

Eメール機能

HubSpotのEメールマーケティング機能は、リードの育成と具体的な商談への移行において、特に有効なツールです。

市場にはさまざまな有料のメールマーケティングツールが存在しますが、HubSpotの無料版ではこの重要な機能が利用可能です。この機能を使用することで、ユーザーはコンタクト情報を統合し、「[企業名]の[コンタクト名]様」といった形式でパーソナライズされたEメールを送信することができます。

このように個別化されたコミュニケーションは、リードの関心を引きつけ、より効果的な関係構築に貢献します。

Outlook,Gmailとの連携

HubSpot CRMをOutlookやGmailと同期させることで、HubSpotから直接メールを送信することが可能になります。さらに、Facebookメッセンジャーとの連携を通じて、コンタクト情報を自動的に取得できます。

この連携により、コンタクト情報内で全てのメールのやり取りを確認することが可能です。従って、担当者が変わっても、過去のメールのやり取りを遡って確認することが容易になります。これにより、コンタクトやリードへの適切な対応が誰にでも行えるようになるという利点があります。

スニペット

HubSpotのスニペットは、メール、チャット、またはタスクのような頻繁に使われる短いテキストを保存し、簡単に挿入できる機能です。このツールを使うことで、ユーザーは繰り返し入力する必要があるテキストを事前に登録しておき、必要な時にすばやくアクセスして利用することができます。

たとえば、顧客への定型的な挨拶や返信、よく使われる説明文、データ入力のフィールドなど、日々のコミュニケーションで何度も使われるフレーズや文をスニペットとして保存しておくことができます。これにより、時間を節約し、一貫性のあるコミュニケーションを保つことが可能になります。

また、HubSpotのスニペットは、個々のユーザーやチーム全体で共有し、使いやすいようにカスタマイズすることもできます。これにより、組織全体で効率的なコミュニケーションを実現することが可能になります。

webチャット&チャットボット

ウェブチャット、チーム共有アドレス、Facebook Messengerなど様々なコミュニケーションツールからのメッセージが一つの共有受信トレイに集まる機能があります。これにより、チーム全員で協力して顧客対応が行え、プロスペクトや顧客との全てのやり取りを一か所で簡単に確認し管理し、迅速に返信することができます。

ポップアップで表示される質問にリードが回答することにより、事前に設定された情報を提供するチャットボットや、ウェブサイト内のポップアップを通じてメールマガジンの登録を促すウェブチャットの設置が可能です。

これにより、ウェブサイトを訪れるユーザーの体験を向上させることができます。

②セールスに関する機能

取引管理

成約の見込みや進行状況を設定することにより、取引管理機能を用いて予測収益を算出することが可能です。取引のステージが変更された際には、ドラッグアンドドロップで簡単にステージを変えられるため、直感的な操作性が魅力です。

取引の一覧表示や視覚的な全体像の確認がビュー切替によって可能であるため、業務上の漏れやミスを大幅に減らせます。

例えば、取引件数が少ない段階では問題ないかもしれませんが、取引件数が増えると、意思決定者の承認を得たにも関わらず契約書の送付漏れなど、人為的なエラーが生じやすくなります。このような課題を大幅に減らすことができます。

ミーティング調整

商談のスケジュール調整が効率的になります。メールでの何度ものやり取りを省略できるため、時間を大幅に節約し、その分他の商談の準備に充てることが可能です。

見積もり作成

HubSpotの見積もり機能は、営業プロセスをサポートするための便利なツールです。この機能を使用すると、ユーザーは簡単にカスタマイズ可能な見積もりを作成し、顧客に直接送信することができます。これにより、見積もりの作成と送付のプロセスが簡略化され、効率的な営業活動をサポートします。

ドキュメント

HubSpotのドキュメント機能は、営業やマーケティングのプロセスを効率化するために設計されたツールです。この機能を使用すると、ユーザーはさまざまな種類の販売やマーケティング関連のドキュメント(提案書、プレゼンテーション、製品資料など)をHubSpot内にアップロードし、管理することができます。

③顧客管理&分析に関する機能

コンタクトと会社(CRM)

コンタクトとそれらの所属企業に関する全ての情報を一か所に集約し、整理することが可能です。このツールでは、カスタムフィールドへのデータ入力、過去のコミュニケーション履歴のタイムライン表示、コンタクトとの連絡など、多様な機能を一つのビューから利用できます。

レポート作成

HubSpotのレポート作成機能は、HubSpot上で蓄積されたビジネスデータを分析し、データ駆動型の洞察を提供するためのツールです。この機能を利用することで、ユーザーはマーケティング、セールス、サービス関連のデータを深く掘り下げ、効果的な戦略を立てるための基盤を築くことができます。

Webサイトアクティビティー追跡機能

HubSpotのWebサイトアクティビティー追跡機能は、ウェブサイト訪問者の行動を詳細に分析し、このデータをマーケティング、セールス、およびサービス戦略の最適化に活用するためのツールです。この機能により、ウェブサイト訪問者の興味や行動をより深く理解し、パーソナライズされた顧客体験を提供することができます。

具体的には、訪問者がウェブサイト上で行うさまざまなアクション(ページビュー、クリック、フォームの送信など)を追跡します。

リストのセグメンテーション

HubSpotのリストセグメンテーション機能は、顧客やリードのデータベースを特定の基準に基づいて分類し、ターゲットに合わせたマーケティングやセールス活動を行うための強力なツールです。この機能を使って、ユーザーは様々な属性、行動、インタラクションに基づいてリストを作成し、セグメント化することができます。

④その他の機能

名刺読み込み

名刺の情報を数秒でスキャンし、直接CRMにコンタクトとして登録することができます。これによりデータ入力にかかる時間が大幅に削減され、より優れた顧客体験の提供に注力できる時間が増えます。

アプリ連携

先にも述べたように、顧客データを一元的に管理し分析することで、効果的なコミュニケーションを実現し利益を最大化するCRM(顧客関係管理)は現代ビジネスに不可欠です。

無料で利用できるため、いくつかの機能に制限はありますが、前述の通り他のアプリやサービスとも連携可能ですので、必要な機能を選んで使用することができます。

モバイルアプリ

移動中でも取引、コンタクト、タスクを管理でき、どこにいてもリード、顧客、チームメンバーとのコミュニケーションが可能になります。

カスタムプロパティー

HubSpotのカスタムプロパティは、CRMシステム内でユーザーが独自に定義できるフィールドです。これにより、企業は特定のビジネスニーズに合わせて、顧客や取引、会社、チケットに関するデータをカスタマイズし、整理できます。カスタムプロパティを使用することで、標準プロパティではカバーされていない特定の情報を追跡し、管理することが可能になります。

外部アプリとの連携

HubSpotは、他の多くの外部アプリケーションやサービスとの連携が可能なプラットフォームです。この外部アプリとの連携により、ユーザーはHubSpotの機能を拡張し、より包括的なマーケティング、セールス、およびサービス管理を実現することができます。

タスク管理

HubSpotのタスク管理機能は、日々の業務、セールス活動、またはマーケティングプロジェクトに関連するタスクを整理し、効率的に管理するためのツールです。この機能を使うことで、ユーザーは個々のタスクを追跡し、チームの生産性を向上させることができます。

具体的には、タスクの作成と割り当て、期限切りが出来ます。ユーザーは特定のタスクを作成し、自分自身やチームメンバーに割り当てることができます。これにより、業務の責任範囲を明確にし、チームの協力を促進します。

チケット管理機能

HubSpotのチケット機能は、カスタマーサービスとサポートのプロセスを管理し、効率化するためのツールです。この機能を使用することで、企業は顧客からの問い合わせや問題をチケットとして記録し、それらを効果的に追跡、管理し、解決することができます。

無料版を利用するにあたり注意すべきこと

マーケティングコンタクトに制限がある

HubSpotの無料マーケティングコンタクトは最大1,000名までという制限があるため、何十万人もの顧客を持つ大企業や大規模な事業には適していない可能性があります。

しかし、新規事業の立ち上げや特定の地域、特定の事業部向けのマーケティング活動など、対象顧客数が限られた場合には、HubSpotの無料プランを試験的に使用するのに適していると言えます。

EメールにHubSpotロゴが付与されてしまう

HubSpotの無料版では、ユーザーはマーケティングEメールを無料で展開することができますが、制約があります。

それは、メールにHubSpotのロゴが自動的に掲載される点です。ビジネスとしてHubSpotのロゴがついてしまうのを避けたい場合は、有料プランの加入を検討しなくてはなりません。

さいごに

いかがだったでしょうか。

以上がHubSpotの無料版で提供される主な機能の概要です。このツールは、特に予算に制約のあるスタートアップや小規模ビジネスにとって、費用をかけずに効果的なマーケティング活動を行う絶好の機会を提供します。

無料版でも、Eメールマーケティング、基本的なCRM機能、レポート作成、そしてチャットボットの設置など、ビジネスの成長に必要な多くの機能にアクセスできます。もちろん、HubSpotにはより高度な機能を備えた有料プランもありますが、無料版から始めて、ビジネスの成長に応じてアップグレードするというのも一つの賢い選択肢です。HubSpotの無料版を利用して、効率的かつ効果的なマーケティング戦略を今すぐ始めましょう。

この記事を書いた人

金川 和也のアバター 金川 和也 Beyond Work Labo代表/メタバースとDXの専門家

BeyondWorkLaboの運営主です。
株式会社LocalSquareの代表で上場企業から中小企業まで
法人向けにメタバース活用支援やDX支援を行っています。

このサイトでは、「未来の働き方改革」をスローガンとしてメタバースから業務効率化、DX、AIなど明日の働くを"大きく変える"皆様に役に立つ情報をメディアを通して発信していきます。是非、役に立つなと感じたら拡散よろしくお願いいたします。

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