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仮想世界とは? 基礎知識と今参入するとできることもあわせて解説!

リモートワークの重要性がますます高まる中、仮想世界(メタバース・VR・ARなど)への興味が広がっています。

今回の記事では、仮想世界とは何か、テレワークになぜ必要なのか、そして今参加した方がいいのかを解説していきます。

目次

仮想世界とは何か?

「仮想世界」とは、現実の物理空間とは異なるコンピュータ上やインターネット上に作られたデジタル空間のことです。

仮想世界では、現実世界ではできないようなことも可能で、様々な技術の進化により新しいビジネスやサービスの創出が期待されています。

仮想世界には、大きく分けて以下の3種類です。

  • ゲーム型仮想世界
  • ソーシャル型仮想世界
  • ビジネス型仮想世界

それでは順番に解説していきます。

ゲーム型仮想世界

ゲーム型仮想世界とは、その名の通りゲームをプレイするために作られた仮想世界です。

代表的なゲーム型仮想世界には、数千人が同じサーバーに一度にログインし,空間を共有する『MMO(Massively Multiplayer Online)』や、ネットワークRPGの初代といわれている『ultima online』などがあります。

ソーシャル型仮想世界

ソーシャル型仮想世界とは、人々が集まってコミュニケーションするために作られた仮想世界です。

代表的なソーシャル型仮想世界には、Meta社(旧Facebook)が開発・運営している『Facebook Horizon』や、ソーシャルVRプラットフォーム 『AltspaceVR』などがあります。


ビジネス型仮想世界

ビジネスに活用するために作られた仮想世界です。

代表的なビジネス型仮想世界には、『Gather』や『Microsoft Teams』などがあり、リモートオフィスやオンライン会議などでよく用いられています。

なぜリモートワークに重要なのか

コロナ禍においては、感染拡大防止のためにソーシャルディスタンスを保つ施策の1つとして、リモートワークが業務遂行に必須アイテムとなったからです。

2020年にコロナの台頭により、リモートワークやリモートオフィスが感染対策をしながら仕事をするために、仮想世界のビジネスツールが必要不可欠な存在となったのです。職場に行って仕事ができなくなり、急速に環境が整い始めました。

今まででテレワークなどに触れたことのなかった人でも導入できるようになり、仮想世界に作られたバーチャルオフィスなどのツールを活用することで、遠隔地にいるメンバー同士がリアルタイムでコミュニケーションを取り合い、共同作業を行うことが可能になりました。

物理的な距離を超えて現場と同じようなコミュニケーションや情報共有が可能になったことにより、経済活動に大きな支障をきたすことなく業務を遂行できるようになったのです。

また、仮想世界はリモートワーク環境における交流や社交の場としても機能しています。

専用ルームを作成して仲間内で会話したり、ゲームやイベントに参加したりすることで、孤立感を軽減し、社会的なつながりを保て、上手く使えた企業では生産性が前よりも向上したこともあります。

なぜ今が仮想世界に飛び込むのに最適な時期なのか?

前述のようなリモートワークが必要とされるようになった背景もあり、現在仮想世界への関心や需要が急速に高まっています。

直近では正解的な大企業としても名高いトヨタ自動車と、メタバースプラットフォーム『cluster』を運営するクラスターがコラボし『バーチャルガレージby TGR/LEXUS』を作成しました。

VRガレージではネット環境があれば展示されている車を実世界と同じように見られるのです。

ほかにも、ゲーム系のメタバースツールで若者にも人気の『Fortnite』では、日本の都市 新宿を再現したり、音楽イベントを開催したりと様々な楽しみ方も現れています。

通信やグラフィックなどの技術の進化により、一般ユーザーが仮想世界を体験するためのハードルが一気に下がったことも今が参入時期のタイミングなのではないかといわれいてる理由の1つです。

仮想世界の経済的な影響や社会的な可能性も注目されており、多様性が爆発する前に仮想世界に触れておくことで本格化したときに華麗にスタートダッシュを決めることが可能です。

仮想世界の種類

ここからは、仮想世界の種類として以下の4つをご紹介します。

  • オンラインゲーム
  • 仮想空間プラットフォーム
  • 拡張現実(AR)
  • 仮想現実(VR)

オンラインゲーム

オンラインゲームは、多くのユーザーがインターネットを通じて同じゲーム空間でプレイする形式です。

例えば、人気のあるオンラインゲームには『Fortnite』や『元素騎士Online META WORLD』があります。

『元素騎士Online META WORLD』は、NFTを使ってゲーム内に土地を買ったり武器を買ったりして楽しめ、中にはゲーム内の取引で現金を稼ぎ出す人も出てきています。

仮想空間プラットフォーム

ユーザーが自分自身のアバター(仮想キャラクター)を作成し、他の人々と交流や活動をすることができるプラットフォームです。

代表的なものとしては古くは『Second Life』や『VRChat』があります。

拡張現実(AR)

リアルな世界に仮想的な要素を重ねて表示する技術です。

スマートフォンやタブレットを使って現実空間に仮想キャラクターやオブジェクトを表示できます。例えば、『ポケモンGO』などがARの一例です。

仮想現実(VR)

『ヘッドマウントディスプレイ』などの装置を使い、仮想空間に没入できる技術です。

ユーザーはまるで別の世界にいるかのような体験ができます。VRの普及により、仮想空間での会議やイベントなども行われています。

 仮想世界のメリット

仮想世界のメリットは大きく分けて以下の4つです。

  • 遠隔コミュニケーション
  • リモートワークの強化
  • 豊富なコンテンツ体験
  • 創造性の発揮

それでは1つずつ解説していきます。

遠隔コミュニケーション

遠隔コミュニケーションは、仮想世界を利用し、物理的な距離を超えて他の人とリアルタイムでコミュニケーションが取れます。

テキストチャットや音声通話、アバターを使った身振り手振りなどを通じて、直感的なコミュニケーションが可能です。

リモートワークの強化

仮想世界を活用することで、リモートワークやテレワーク環境においてもチームでの協力やコラボレーションが行えます。

物理的なオフィスにいるかのような感覚で、リアルタイムで情報共有や作業の進捗管理ができます。

豊富なコンテンツ体験

仮想世界では、現実では難しい体験を手軽に楽しめます。
具体的には仮想空間内での美術展示やコンサート、ゲーム体験などです。

コロナ禍の影響で気軽に旅行ができなくなったことを受けて、旅行会社などは観光地を360度カメラで撮影しVRセットで自宅にいながら観光地を散策している体験ができるサービスも始めた企業もあります。

創造性の発揮

仮想世界では、自分自身のアバターや空間を自由にカスタマイズが可能です。

個性的なアバターを作成したり、仮想空間をデザインしたりすることで、創造力を発揮できます。

おすすめの仮想空間ツール

仮想空間ツールには独自の特徴やメリット、デメリットがあります。
次からは、おすすめの仮想空間ツールをいくつか紹介します。

Spatial

引用元:Spatial公式サイト

『Spatial』は、仮想現実(VR)を活用した異なるデバイス間でコミュニケーションの取れるコラボレーションツールです。

こちらのツールでは、Oculus QuestのlVRヘッドセットを使って仮想空間に入れます。自分のアバターを操作しながら、他の参加者と会議やプレゼンテーションを行えます。

Spatialのメリットは、没入感の高さです。
VR空間でのコミュニケーションは、まるで同じ場所にいるかのような感覚を与えてくれます。また、リアルタイムでのコンテンツ共有や3Dモデルの閲覧など、様々な機能を利用できます。

一方で、VRヘッドセットはデメリットでもあります。
ヘッドセットの価格や使い慣れるまでの時間を考慮する必要があります。また、VR空間での操作性に慣れるまでに時間がかかる場合もあるため注意が必要です。 

Mozilla Hubs

引用元:Mozilla Hubs公式サイト

『Mozilla Hubs』は、インターネットブラウザ『Firefox』を提供している『Mozilla』によって開発された、アプリ不要でブラウザ上で利用できるオープンソースのVR空間サービスです。
自分のアバターを作成し、他の参加者とコミュニケーションを取れます。

利点としては、手軽な利用が挙げられます。
ブラウザ上ですぐに使うことができるため、迅速な会議やミーティングの準備が可能です。また、独自の3Dオブジェクトをアップロードできます。

VR 分野のトップカンファレンス『 IEEE 2020』 では『 Mlsilla Hubs』を使って VR 空間内で学会を行った実績もあります。

一方で、サーバの処理能力を無視して大量の参加者を入場させると音声品質が著しく低下する事例もあり、動作の重さが目立つようです。

Gather

引用元:Gather公式サイト

『Gather』は、リモートワークやオンラインイベントに最適な仮想空間ツールです。こちらのツールは2D空間上に作られた仮想空間で、ビジネスミーティングやチームのコラボレーションを実現します。

Gatherでは、自分のアバターを作成し、他の参加者とリアルタイムでコミュニケーションを取ることが可能です。レトロゲームのような雰囲気があり、他のツールとは一線を画しています。

メリットとしては、使いやすさと柔軟性があります。
ビジネスシーンに特化した機能を備えており、プレゼンテーションやブレストセッション、グループディスカッションなどを行うことが可能です。

また、カスタマイズ性も高く、自分のアバターや仮想空間を自由にカスタマイズができます。

仮想空間関連の技術や関連企業が現在抱える問題点

近年急速に普及し始め、今まで馴染みのなかった人にまで認知されるようになってきた分野ということもあり、様々な問題を抱えています。

開発者やユーザー、行政などが抱える悩みはどのようなものがあるのでしょうか?

技術的な課題

仮想空間には、導入や使用するにあたって技術的な課題が存在します。

例えば、タイムラグやグラフィックスの品質、多数のユーザーを同時接続したときの通信環境の担保やサーバーへの負荷です。

課題に対して、高性能なものを使えば解決しますが、入手できるかの問題も出てきます。

新たな技術の開発やインフラの拡充により、より快適で没入感のある仮想空間が実現でき、ライトユーザーも手軽に参加できるような安価なツールが開発されることが期待されています。

日本における法律上の課題

仮想空間に関連する法律上の課題も日本国内では存在し、具体的には、プライバシーや個人情報の保護、著作権や知的財産権の問題が挙げられます。
ユーザーの個人情報の適切な管理や、著作物の使用や二次創作に関するガイドラインの整備が求められるでしょう。

また、海外製のツールが多く存在し、サーバーが海外にあったり、ユーザーも多国籍なので、多様な文化とも接触するため日本の法律だけでは対応しきれない部分あったりするのが課題です。

 社会的課題

仮想空間の社会的な課題は以下の通りです。

  • デジタルギャップの拡大
  • 社会的孤立感
  • 過度な依存や虚構の影響

デジタルギャップの拡大

仮想空間は、高度なデジタル技術やハイスペックなデバイスを必要とするため、デジタルギャップ(情報格差)の拡大をもたらす可能性があります。

デジタルリテラシーの普及やインフラの整備により、誰もが仮想空間の恩恵を享受できる社会の実現が望まれています。

社会的孤立感

仮想空間での交流や活動はリアルな対面とは異なるため、社会的なつながりやコミュニティ形成における課題が生じる場合があります。

特に、仮想空間が主要なコミュニケーション手段となる場合、対面での人間関係やコミュニケーションの減少が社会的な孤立感を引き起こす可能性があるでしょう。

過度な依存や虚構の影響

仮想空間は没入感が高く、現実との区別が曖昧になることがあります。

過度な依存や現実逃避のリスクが存在し、仮想空間内での虚構やデマの拡散も懸念されます。また、メディアリテラシーの向上や適切な利用の促進が求められます。

仮想空間事業の今後の展望

未来のビジネスにおいて、仮想空間は重要な役割を果たすことが予測されています。私たちの生活やビジネスのあり方が変化し、新たな可能性が開ける仮想空間事業の展望について探っていきましょう。

 仮想空間の経済的影響

仮想空間は、新たな経済の可能性を秘めています。仮想空間内での商品やサービスの販売、仮想通貨の活用など、新たなビジネスモデルが生まれることが期待されます。

また仮想空間の成長に伴い、関連する産業や職種も増加するでしょう。

ただし、法整備が追い付いていない部分がありますので、詐欺などのトラブルに合わないように十分注意が必要です。

仮想空間の社会的影響

仮想空間は、社会にも様々な影響を与えることも考えられます。
例えば、リモートワークの普及により、地理的な制約を超えた働き方が実現できるようになりコラボレーションが生まれてくる可能性があります。

さらに教育やコミュニケーションの領域でも仮想空間は活用され、より多様で柔軟な学びやコミュニケーションが可能になるでしょう。

まとめ

今回は、仮想世界のことについて解説してきました。

本記事は以下のような内容です。

  • 仮想世界は、コンピュータを用いて作られた仮想空間のこと
  • 技術の進化により、よりリアルな体験や没入感が可能になりこれまで空想のことと思われていたこともできるようになるかもしれない
  • 仮想空間は、新たな経済の可能性を秘めている

この記事を書いた人

金川 和也のアバター 金川 和也 Beyond Work Labo代表/メタバースとDXの専門家

BeyondWorkLaboの運営主です。
株式会社LocalSquareの代表で上場企業から中小企業まで
法人向けにメタバース活用支援やDX支援を行っています。

このサイトでは、「未来の働き方改革」をスローガンとしてメタバースから業務効率化、DX、AIなど明日の働くを"大きく変える"皆様に役に立つ情報をメディアを通して発信していきます。是非、役に立つなと感じたら拡散よろしくお願いいたします。

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