動画生成AIのRunwayとは？できることや使い方を徹底解説！
こんにちは、皆さん！今日は、話題沸騰中の動画生成AI『Runway』についてご紹介します。
この画期的なAIツールがどのようにして動画制作の未来を変えるのか、その驚くべき特徴と無限の可能性を徹底的に解剖していきます。動画制作に興味のある方も、最新のテクノロジーに興味津々の方も、必見の内容です。
それでは早速、Runwayの世界へご案内しましょう！
Runwayとは何か？
Runway AIは、動画生成や編集を可能にする先進的なAIプラットフォームでテキストから動画編集を行ったり、テキストや動画から3Dモデルを生成することができます。
Runwayを使用することで、動画制作にかかる時間や労力を大幅に削減できる可能性があり、クリエイティブな作業の効率化に貢献しています。
ただし、生成AIの使用に関しては著作権や個人情報保護などの法的・倫理的な配慮が必要です。
Runwayの主要機能と特徴
PCとモバイル（IOS対応）の利用
Runwayは、PCとiOSデバイスの両方で利用可能な柔軟なAI動画生成・編集プラットフォームです。
PC版はウェブブラウザベースで、Google ChromeやSafariなどの主要ブラウザから利用できます。
iOS版はApp Storeからダウンロード可能なアプリとして提供されており、iPhoneユーザーはモバイルでの利用が可能です。
ただし、2024年4月現在、Android版アプリは提供されていないため、Androidユーザーはブラウザ版を利用する必要があります。
iOS版アプリは無料でダウンロードでき、基本機能を試すことができますが、より高度な機能や長時間の動画生成には有料プランへのアップグレードが必要です。
クラウド連携により、外出先ではスマホ版、自宅ではPC版といった柔軟な使い分けも可能で、ユーザーの利便性を高めています.
無料版での動画生成
Runwayの無料版では、動画生成機能を限定的に利用することができます。無料プランでは、毎月125クレジットが提供され、これは約25枚の画像生成に相当します。
動画生成に関しては、Gen-2機能を使用してテキストや画像から新しい動画を作成できますが、生成回数に制限があります。
無料版の利用者は、基本的な動画編集ツールにアクセスでき、短い動画クリップの作成や簡単な編集作業を行うことができます。
ただし、高度な機能や長時間の動画生成、高解像度でのエクスポートには制限があります。
Runwayは、無料版でも機能的な制限はほとんどないため、まずは無料版を試してみて、継続して利用する場合には有料版の契約を検討することをおすすめしています。
他の動画生成AIプラットフォームとの比較
AI動画生成プラットフォーム比較
| プラットフォーム | 特徴 |
|---|---|
| Runway |
|
| Pika Labs |
|
| Luma AI |
|
Runwayは、Pika LabsやLuma AIなどの競合する動画生成AIと比較して、いくつかの特徴的な強みを持っています。
Runwayは、より高度な機能と柔軟性を提供する一方で、やや複雑なユーザーインターフェースを持っています。
特に、動画の品質と鮮明さにおいてRunwayは優れており、より写実的な結果を生成する傾向があります。一方、Pika Labsは、よりシンプルなインターフェースと使いやすさを特徴としており、初心者にとってはアクセスしやすい選択肢となっています。
Luma AIと比較すると、Runwayはより高速な動画生成能力を持っていますが、両者ともに高品質な出力を提供しています。
総じて、Runwayは高度な機能と品質を求めるプロフェッショナルユーザーに適している一方、Pika LabsやLuma AIは、使いやすさと効率性を重視するユーザーに適していると言えます。
Runwayでできること
Gen-1
既存の動画を基に新しい動画を生成する機能です。アップロードした動画に対してプロンプトを入力したり、画像を追加することで、元の動画をベースにした新しいバリエーションの動画を作成できます。
Gen-2
テキストや画像から完全に新しい動画を生成する機能です。
ユーザーが入力したテキストや画像を基に、AIが動画を一から作成します。 画像生成・編集機能: 動画だけでなく、静止画の生成や編集も可能です。
Gen-3 Alpha
Runway Gen-3 Alphaは、Runwayが開発した最新の動画生成AIモデルで、前世代のモデルと比較して大幅な性能向上を実現しています。
このモデルは、高品質で詳細な10秒間の動画クリップを生成でき、複雑なシーンの変更や幅広いシネマティックな表現、詳細なアートディレクション機能を備えています。
Gen-3 Alphaの主な特徴として、動画全体を通じたキャラクターや要素の一貫性の向上、細かいディテールの表現の改善、複雑な動作（走る、歩くなど）の生成能力の向上が挙げられます。ただし、日本語には未対応であり、主に英語でのプロンプト入力が必要となります。
また、Gen-3 Alphaを利用するには、有料プランである「Standard」以上への加入が必要です。
Text to Imageなどの画像生成
Runwayは、動画生成だけでなく、高度な画像生成機能も提供しています。その中でも特に注目されるのが「Text to Image」機能です。
この機能を使用すると、テキストによる説明から画像を生成することができます。ユーザーは詳細なプロンプトを入力し、AIがそれを解釈して画像を作成します。
生成された画像は、Runwayの他の機能を使って編集したり、Gen-2モデルを使って動画に変換したりすることが可能です。さらに、Runwayは「Image to Image」機能も提供しています。この機能では、既存の画像をアップロードし、プロンプトを入力することで、新しい画像を生成できます。
出力時には画像のスタイルやプロンプトの重みを調整することができ、より創造的な画像や現実的な画像を自動で作成することができます。
ただし、生成された画像の著作権や倫理的な使用については注意が必要です。
画像拡張とバリエーション
Runwayは、画像編集の分野でも強力な機能を提供しています。特に注目すべきは「Expand Image」と「Image Variation」機能です。
「Expand Image」機能は、既存の画像を拡張することができます。この機能を使用すると、元の画像の外側に新しい要素を追加して、画像のサイズを拡大することができます。AIが元の画像のスタイルや内容を分析し、自然な形で画像を拡張します。
「Image Variation」機能は、アップロードした画像のバリエーションを生成します。この機能を使用すると、元の画像のスタイルや構図を維持しつつ、新しい要素や異なる表現を持つ画像を作成することができます。これにより、クリエイターは一つの画像から複数のアイデアや表現を探ることが可能になります。
これらの機能は、広告制作やデザイン作業において特に有用です。例えば、既存の画像を拡張して新しい広告フォーマットに適合させたり、一つの製品画像から複数のバリエーションを生成して、マーケティングキャンペーンに活用したりすることができます。
ただし、生成された画像の品質や一貫性は入力画像やプロンプトの質に大きく依存するため、最適な結果を得るには試行錯誤が必要になる場合があります。
3D Captureと3D Texture
Runwayは、3D関連の機能として「3D Capture」と「3D Texture」を提供しています。3D Captureは、動画から3Dモデルを作成する機能で、単一の動画から立体的なオブジェクトを生成することができます。
一方、3D Textureは、テキストプロンプトを使用して3Dアセット用のオリジナルテクスチャを生成する機能です 。この機能では、解像度、メッシュ、タイリングの粗さ、アンビエントライト、ライトなどの設定を調整することが可能で、ユーザーは簡単な操作で高品質な3Dテクスチャを作成できます。
これらの機能により、Runwayは3D制作のワークフローを大幅に効率化し、クリエイターに新たな表現の可能性を提供しています。
背景削除と合成
Runwayの「Remove Background」機能は、動画から背景を簡単に削除できる強力なツールです。この機能を使用すると、ユーザーは任意の場所で撮影した動画から主要な被写体を抽出し、後から背景を変更することが可能になります。
操作方法は直感的で、動画をアップロードし、保持したい部分にマスクを追加するだけです。
背景を削除した後は、「Backdrops Remix」機能を使用して新しい背景と合成することができます。この機能は、動画制作の柔軟性を大幅に向上させ、クリエイターが場所や設定に縛られることなく、創造性を発揮できるようサポートします。
ただし、複雑な背景や高速で動く物体がある動画では、完璧な結果を得るのが難しい場合があるため、使用する動画の複雑さに応じて期待値を調整する必要があります。
フレーム補間とスーパースローモーション
フレーム補間は、動画のフレームレートを向上させ、よりなめらかな映像を作り出す技術です。
主な補間方法には、フレームミックスとピクセルモーションがあります。フレームミックスは前後のフレームを重ね合わせる手法で、処理が軽い反面、画質低下の可能性があります。一方、ピクセルモーションは新たなフレームを計算して生成するため、より滑らかな結果が得られますが、処理時間が長くなります。
最新のAI技術を活用したフレーム補間では、さらに高品質なスーパースローモーション映像の作成が可能になっています。
音声クリーンアップと字幕生成
Runwayは、動画編集の効率を高める音声クリーンアップと字幕生成機能を提供しています。
「Clean Audio」機能を使用すると、動画の音声からノイズを自動的に低減し、クリアな音質を実現できます。
また、「Transcript」機能により、動画の音声を自動的にテキストに変換し、「Subtitles」機能でそのテキストを基に字幕を生成することが可能です。
これらの機能は、動画制作の時間を大幅に短縮し、特に多言語対応や聴覚障害者向けのコンテンツ作成に役立ちます。
ただし、現時点では日本語への対応は限定的であり、主に英語での利用が想定されています 。
Runwayの使用方法
使用開始の手順
Runwayの使用方法は以下の手順で行います。
アカウント作成とログイン
まず、Runwayの公式ウェブサイト（https://runwayml.com/）にアクセスし、アカウントを作成します。
Googleアカウント、Appleアカウント、またはメールアドレスを使用して登録できます。 プロジェクトの開始 ログイン後、ダッシュボードから新しいプロジェクトを開始します。
Runwayの管理画面です。この管理画面から行いたいタスクを行うことが出来ます。
画面構成と操作方法
今回は、テキスト又は画像から動画を生成する「Text/Image to Video」を選択します。
すると下記のような画面に遷移し、利用するモデルとプロンプトを記載します。
今回は、海を泳ぐシャチを海の中の視点から見れる動画を生成します。
日本語でプロンプトは、対応しておらず精度が落ちるため英文で入力をしました。
Create an underwater scene with an orca swimming through the vast ocean, surrounded by colorful fish and coral reefs. The water is clear blue with sunlight filtering through, illuminating the serene and majestic atmosphere.
下部のGenerateを押すと右側で動画の生成が開始し、進捗も確認出来ます。
動画が生成されました。
結果の確認と調整 生成された動画を確認し、必要に応じてプロンプトや設定を調整して再生成します。
理想の結果が得られるまで試行錯誤を繰り返すことが重要です。 動画のエクスポート 満足のいく結果が得られたら、動画をエクスポートして保存します。
また、Gen-3 Alphaの1モデル前のGen-2では、画像からも動画を生成可能でカメラコントロールで画像の動画をZoomしていく設定などが出来、自由性が高いです。
使用上のコツ
プロンプトはできるだけ詳細な文章で入力すると、より良い結果が得られます。
複数の機能を組み合わせて使用することで、より高度な編集が可能になります。
公式ドキュメントにも記載がありますが、正確性を出すためのプロンプト例を挙げると
下記の構文で望んだ動画が生成しやすくなります。
以下のように①カメラの動き、②シーンについての記載、③詳細の追加を英文で記載するイメージです。
[camera movement]: [establishing scene]. [additional details].
是非試してみて下さい。
Runwayの活用例
Runwayは、様々な分野で幅広く活用されています。以下に代表的な活用例を紹介します。
映像制作
映画やテレビ番組の特殊効果やビジュアルエフェクトの作成に利用されています。例えば、背景の置き換えや3Dモデルの生成などが可能です。
広告制作
短時間で高品質なPR動画や広告コンテンツを作成できるため、マーケティング分野で重宝されています。
アートプロジェクト
アーティストがRunwayを使用して、革新的なデジタルアート作品を制作しています。
教育コンテンツ
教育機関が学習教材や説明動画を効率的に作成するのに活用しています。
ソーシャルメディアコンテンツ
インフルエンサーやブランドが、魅力的なSNS投稿用の動画や画像を生成しています。 プロトタイピング: デザイナーやプロダクトマネージャーが、アイデアを素早く視覚化し、プロトタイプを作成するのに利用しています。
これらの活用例は、Runwayの多様な機能と柔軟性を示しており、クリエイティブ産業からビジネス、教育まで幅広い分野でイノベーションを促進しています。
Runwayのメリットと注意点
Runwayについて、できることをこれまで述べてきましたが、メリットと注意点がありますので以下に記載していきます。
メリット
パソコン性能に依存しない多様なAIツール
Runwayを含む多くの最新のAIツールは、クラウドベースのサービスとして提供されており、ユーザーのパソコン性能に大きく依存せずに高度な機能を利用できます。
これらのツールは、サーバー側で処理を行うため、ローカルマシンの性能に関わらず一貫した高品質な結果を提供します。 例えば、Runwayの動画生成機能（Gen-2）やテキストから画像を生成する機能は、すべてクラウド上で処理されます。
同様に、画像編集や3Dモデル生成などの高負荷な処理も、サーバー側で実行されます。これにより、ユーザーは高性能なGPUを搭載していない一般的なパソコンやモバイルデバイスからでも、複雑なAI処理を利用することが可能になっています。
他のAIツールも同様のアプローチを採用しており、例えばOpenAIのCHATGPTや、Googleの画像生成AIであるImageなども、クラウドベースで動作します。
これらのツールは、ウェブブラウザを通じてアクセスでき、特別なハードウェア要件なしに利用できます。 ただし、インターネット接続の品質や速度が処理速度に影響を与える可能性があることに注意が必要です。
また、一部の高度な機能や長時間の処理を必要とする場合は、有料プランへのアップグレードが必要になることがあります。
バックグラウンドでの作業
Runwayは、クリエイターや開発者向けのAIツールであり、様々なタスクをバックグラウンドで効率的に処理する能力を持っています。
動画生成、画像編集、自然言語処理など、多くの機能が備わっています。これにより、ユーザーは手動で行う必要があった多くの作業を自動化し、クリエイティブなプロセスにより集中することができます。
注意点
無料動画生成の回数制限
Runwayの無料プランでは、動画生成の回数に制限があります。この制限は、サービスの維持と公平な利用を促進するために設けられています。
ユーザーは、一定の回数を超えると、有料プランにアップグレードするか、利用回数がリセットされるまで待つ必要があります。この制限を理解し、計画的に利用することが求められます。
日本語UI未対応
現時点では、Runwayのユーザーインターフェースは日本語に対応していません。これにより、日本語を主に使用するユーザーにとっては、操作や設定が難しく感じる場合があります。
しかし、英語に不慣れなユーザーでも、基本的なガイドラインやサポートドキュメントを参考にすることで、使用方法を学ぶことができます。将来的には、日本語対応が進むことを期待したいところです。
機能精度とクレジット消費の課題
RunwayのAIモデルは高い精度を誇りますが、その分、クレジットの消費が多くなることがあります。特に、高度な処理や大規模なプロジェクトでは、クレジットが早く消費される可能性があります。
ユーザーは、プロジェクトの規模や重要度に応じて、クレジットの使用計画を立てることが必要です。また、効率的なクレジット管理を行うために、モデルの選択や処理の最適化を検討することも重要です。
Runwayの料金プラン
クレジット制度
Runwayのクレジットは、ユーザーがプラットフォーム上で様々な機能を利用するための通貨のような役割を果たします。
各アクションや生成タスクにはクレジットが設定されており、ユーザーは保有するクレジット数に応じて機能を利用できます。
無料プランでは毎月125クレジットが提供され、これは約25枚の画像生成に相当します。有料プランではより多くのクレジットが付与され、例えばStandardプランでは月625クレジット、Proプランでは2,250クレジットが利用可能です。
クレジットの消費量は実行するタスクによって異なります。
例えば、画像生成は比較的少ないクレジットで実行できますが、高品質な動画生成や長時間の編集作業には多くのクレジットが必要となります。ユーザーは自身の利用パターンに合わせて適切なプランを選択し、クレジットを効率的に管理することが重要です。
クレジットにより、Runwayは柔軟な料金体系を実現し、ユーザーは必要な機能を必要な分だけ利用することができます。ただし、クレジットの有効期限や繰り越しについては、各プランの利用規約を確認する必要があります。
BasicからEnterpriseまでのプラン詳細
Runwayは、ユーザーのニーズに合わせて複数の料金プランを提供しています。
主なプランは以下の通りです。
| 料金プラン | 料金 | 特徴 |
|---|---|---|
| Basic | 無料 |
|
| Standard | 12ドル/月 |
|
| Pro | 28ドル/月 |
|
| Unlimited | 76ドル/月 |
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| Enterprise | 125ドル/月 |
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Basic(無料)プラン
毎月125クレジットが提供され、基本的な機能を試すことができます。ただし、生成される動画や画像にはウォーターマークが付与されます。
Standardプラン
月額12ドル（約1600円）で、625クレジット、100GBのストレージ、1080p出力、2000枚の画像生成が可能です。
Proプラン
月額28ドル（約3700円）で、2250クレジット、500GBのストレージが利用可能です。
Unlimitedプラン
月額76ドルで、無制限のクレジットとストレージが提供されます。
Enterprizeプラン
大規模な利用を想定したカスタマイズ可能なプランで、料金は問い合わせ制です。
各プランはユーザーのニーズに応じて選択することができ、プロジェクトの規模や必要な機能に応じて最適なプランを選ぶことが重要です。
特に、エンタープライズプランは大規模なプロジェクトに対応しており、専用のサポートやカスタマイズオプションが提供されます。
まとめ
いかがだったでしょうか？
Runwayは、クリエイターの皆さんにとって非常に強力で効率的なAIツールです。
効率化された作業プロセス、計画的なクレジット管理、そして自身のプロジェクトに最適なプラン選択により、Runwayを最大限に活用しましょう。
クリエイティブなアイデアを具現化するために、Runwayが提供する先進的な機能とツールを存分に活用してみてください。これからのプロジェクトが、よりスムーズに、そして効果的に進むことを願っています。
